セワシ君問題を考える

セワシがドラえもんを、20世紀に送り込んで過去を変えてしまったために、セワシの存在自体に矛盾が生じるという説だ。

●皆の疑問点
セワシはのび太の結婚相手であるジャイ子との間に産まれた子供の子孫なのに、静香を嫁に貰ったらセワシの血筋がおかしくなる。つまり、セワシが誕生しなくなるので、ドラえもんは来られないはずだという疑問だ。

●当ページでの前提
1.狂言ではない……セワシはのび太の未来の結婚相手を偽わらず、セワシが貧乏という話は事実とする
2.並行世界は誕生しない……並行世界ができるならば、セワシの行動は無意味(ドラゴンボールのトランクスは結局、荒れた未来に戻っただけ)

●セワシ君問題を解決
証明1.血筋に関して、全くパラドックスは発生しない事を証明する。

まず、元々のセワシがジャイ子の血筋という証拠は物語内には一切無く、誰と結婚しようが、のび太が子供を育てさえすればセワシが誕生する。セワシがジャイ子の血を引いていようが、静香の血を引いていようが、のび太は結婚無しに妊娠させることができる。更には、のび太の結婚相手が、のび太のタネでない子供を産む場合でも、セワシの血には影響しない。

変な先入観があるのではなかろうか。結婚した相手の子供を産むという先入観が。また、結婚しなくても、のび太の子だと判明したら、野比家に入る事になる。

ケース1.元々のセワシがジャイ子の血筋の場合
のび太が静香と結婚したとしても、ジャイ子がのび太の子供を生めば、最終的にセワシは誕生するので成立。

ケース2.元々のセワシが静香の血筋の場合
元々の未来でジャイ子と結婚したとしても、のび太は何らかの理由で静香を妊娠させた。その子孫がセワシなので成立。

ケース3.元々のセワシはのび太の直系血族ではないが野比家に入り込んだ場合
のび太の結婚した相手が別の男のタネを受け取って子供を産んだ場合には、もちろん結婚相手によってセワシに矛盾は生じない。
あえて養子を持ち出さなくていい。


ポイント……のび太が誰と結婚するかという話は、セワシの血筋には関係しない。

結論……セワシには血筋における矛盾は存在しない
 パラドックスが存在すると考えること自体が誤り
 結婚相手でなくても子孫は残せるという当たり前の前提を忘れたために「セワシ君問題」が発生した


証明2.のび太の将来に関して、パラドックスは発生しない事を証明する。
ドラえもんによってのび太の未来の環境が向上したとして、セワシの時代の野比家がやはり借金だらけの貧乏になる事はあり得る。つまり、のび太が借金を残す状況をドラえもんが回避したとして、セワシは結局は貧乏という事に。

こうなるとセワシは、のび太以外の原因を潰すために、原因の時代へドラえもんを送りたくなるだろうが、実現できるとは限らない。のび太の所にドラえもんが来た事は作中に描かれているが、のび太の子供以降の直系にドラえもんを送ったという描写は無い。

セワシが貧乏じゃなくなれば、ドラえもんを過去に送る必要が無くなるというパラドックスを掲げる人もいるが、変わった未来ではドラえもんによって変わった事は野比家の常識なので、セワシの状況にかかわらずドラえもんをのび太の時代に送らねばならない。ただ、「静香と結婚したのび太による野比家」に生まれたセワシが、ドラえもんを過去に送る場合でも、最初に持ち込んだアルバムは残っており、それを使う事になる。未来に行って静香が嫁という話もあるが、あくまでのび太が子供の時代が現在だ。つまり、「静香を嫁に貰った野比家から来たセワシ」はまだ来ていない事になる。よって、最初に来たセワシが狂言で「ジャイ子が嫁」と語ったセワシは登場していないのだ。


●筆者コメント
訳の分からない物理学で色々と語る人もいるが、未来が崩壊していない以上は、パラドックスは無いと考える事こそが理に適っている。
「結婚しなくても子供はできる」という設定は作中に描写が無くても存在できる定理なのだ。

「セワシは野比家の人間ではない。理由は"のび"が付かないからだ」と語る人がいる。しかし、コミックの第1話の時点では、親の名前すら決まっていないわけで、第1話の時点で解決する本理論に対しては、意味の無い反論となる。


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