ルフィの父親はロジャー!
ルフィの母親はルージュで確定的!
ハンコックエスト〜蛇姫姉妹大冒険ドラゴンボエスト〜天空のカミガメ
↑ルフィの真の母親を語る、パロディ【ハンコックエスト】

ゴールド・ロジャーはルフィの父でゴムゴムの能力者★
ロジャーの能力はゴムゴムの実。
シャンクスはルフィこそが父親ロジャーの意志・血を継ぐ少年だと知って、腕を失ってでも助けた。
後にカイドウは「ロジャーは能力者じゃない」と語ったが、カイドウが見た時には能力者でなくても後に能力者になったか、能力者だと隠していたので見抜けなかったか、その程度の話。
ロジャーの 能力の話の前に、親子関係の大事な仮説があるので読んでもらいたい。
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くすぐり女王に私はなるっ 〜変盗賊時代の小娘たち〜←ルフィの真の母親をほのめかす、オリジナル・パロディ【くすぐり女王に私はなるっ

ルフィの母親を考察

ネットの情報を読むと、ルフィの母親を考察する人が行き詰まっている印象がある。もしかすると、父親が違っているのではないのか?
ガープの話で、ルフィの父の名がドラゴンがというセリフが出るまでは、「ロジャーが父親(祖父)」という噂が主流だった。



●父親を再考察
・ドラゴンは自分の息子の事を語らない
・ドラゴンとルフィは似ていない
・ルフィが父親であるはずのドラゴンを無視し、ロジャーの意志を継ぐのは不自然
・ロジャーとエースには似ている点が少ないし、ルフィにも該当する内容ばかり(仲間のためなら命がけなど)
・作中でルフィの父親がドラゴンと語られたのはガープの発言だが、その時のガープの態度が怪し過ぎる

 主人公のルフィがロジャーに近い血族じゃないとしたら、ルフィの存在に価値を見いだせない。しかし、読者にバレるのは避けたい。そこで、作者はエースをロジャーの息子とし、エースとルフィとが義兄弟という偽りの設定で、読者・視聴者から目を逸らす事にした。元々はルフィの実の兄という事でエースが登場しており、実は義兄弟でしたでは、あまりに唐突過ぎる。そんな変な事を実施する理由があるとしたら、当ページの話になるのだ。

当説をネットで紹介する場合には、ぜひリンクかURL記載を。

●ボニーの能力は年齢操作
 ジュエリー・ボニーの能力は年を自在に操るというより、誰かの年齢を誰かに移し替える能力の方が説得力がある。ルフィから3歳くらい年を他へ移動させた。オバサンの可能性があるボニーの年齢は20代前半と紹介されているので、ルフィの19歳もその程度の話。(公式の年齢は能力後で、子供の頃に年齢操作されて育ったのならば、育った後の年齢こそが公式に)。なお、ルフィがロジャーの息子ならば、年齢は減った後のカウント。ボニーも同様に、赤子に戻ってリセットされた後の年齢が表記されている事に。ワンピースでは何年前に生まれたのかについて、年齢は参考にならない。

●悪魔の実の能力は適性
 実を食えば、誰もが抜群の能力を発揮するわけではない。例えばルージュが食っても、自分の生命力と引き替えに、胎児の成長を制御する事しかできなかった。一方、ボニーには適性が有り、自分や他人の年齢を吸い出したり与えたりできる。既に「ロジャーの息子は腹の中にかなり長くいた(20ヶ月)」という設定が公開されていて、その設定を使う事になるというわけだ。

●ルージュの息子がルフィでボニーの息子がエース
以下が図式。詳細は当ページで解説するので、証拠の一覧を把握してもらいたい。

1.ボニーとエースの登場シーンがそっくり……エースは息子だから
2.ボニーはエースの処刑に直面した程度で泣いて、死んだ後に怒った……エースは息子だから
3.ボニーは年齢変化でき、大股開きで表現されるので経産婦……エースという息子を産んだ年齢が正体だから
4.ボニーとルージュは髪の色も違うし、性格は相当に異なる別人
5.ルージュは誰を生んだのか? ルフィしかいないでしょ
6.ルージュが能力でルフィを腹に長期間宿し、その疲れ・副作用で死に、ルージュの姉妹のボニーがその能力を受け継いだ
7.ガープの指示でボニーは甥のルフィの年齢を減らし、ガープは人物自体を入れ替えた
8.孫のルフィにガープが父親の事を聞かせた時、鼻くそをほじり、瞳は向かって左を向いていた。鼻が痒く、目が左になるのは嘘をついた時の特徴。

●ルージュとボニーとは姉妹
 ジュエリー・ボニーはアン・ボニーという実在の海賊がモデルになっている事は作者が表明している。メアリ・リードという友達がいて、アンもメアリも妊娠していた。メアリをルージュ(エースの母とされる)に見立てる。ワンピースでは、友達ではなく姉妹と考えられる。この状況で導かれるのは、ルージュのおなかの子供(エース)の成長を制御していたのは姉妹のボニーという考察だ。しかし、母の愛で成長を制御したという設定を生かしたいので、年齢操作の能力は死んだ姉ルージュからボニーが継承した思考が的確だ。いずれにしても、「ボニーはエースの双子の姉だ」のような説は却下される。姉妹ならば、もちろん性格が違うのは当然だし、子供達(ルフィとエース)が一緒に育ったり、義兄弟になるのも自然。
 実は姉妹説の場合には、「ボニーがルフィの母親」という説が崩れる。ルージュがルフィの母親で、ボニーがエースの母親。つまり、赤ちゃんを取り替えたわけだ。そして、ドラゴン×ボニーの息子がエースで、ロジャー×ルージュの息子がルフィというわけだ。ルージュという名前、ルが付くではないか! 本名は「ポートガス・D・ルフィ(ゴール・D・ルフィ)」と「モンキー・D・エース」というわけだ。エースとルフィとはイトコ同士という事になる。エースも大食らいで太らない体質だが、ボニーと共通している。ルージュが大食いかは不明だが、ボニーと姉妹ならばルージュの息子ルフィが大食いで太らない体質になる事は自然。また、ルージュとボニーが姉妹ならば、ルフィとボニーはオバ甥の関係なので、血はかなり近い。
 ルフィとエースとには3歳の差がある。同時期に生まれても、ボニーの能力でエースを成長させたり、ルフィを幼くすればいい。いや、ルフィこそが3歳上で、年齢自体をチェンジした可能性も。なお、エースは死亡時に20歳と計算されているだけで、本来は不詳。ガープの頼みで、義理の息子ドラゴンの本当の息子エースとルフィの交換をボニーにも承諾させたという流れだ。

ポイント:ルージュとボニーとは姉妹で妊婦、産んだ赤ちゃんをガープが取り替えた。海賊王ロジャーの直系がいるとすれば、主人公ルフィ以外には考えられない。海賊王の息子が主人公という当たり前の設定を、遠回しに表現することで深みを増す手法。

2018年の週刊少年ジャンプに、「ジュエリー・ボニーがバーソロミュー・くまを見て涙」と勘違いするようなシーンが出た。当サイトとしては、ボニーは天竜人を見てエースを思い出して泣いたと考察。そんな考察が出回ったので、2022年には2人は家族だったんだと作者は無理な設定を追加した。
モモの助も初めての紹介では「錦えもんの息子」と、白々しく嘘が書いてあったので、コニーとボニーも無関係で、コニーに化けたら通用してしまっただけの話。

●ボニーとルージュが友達ではなく姉妹である理由
 ルージュはルフィを腹の中に長期間抱えて、それが理由で死亡した。その後、能力はボニーが受け継いだ。ボニーの息子はエースだ。エースとルフィは大食いなど似ている所があり、ボニーとルージュが姉妹の方が説明がつきやすい。決定的なのはエースの父であるドラゴンの苗字がモンキー・Dとなっている所。ガープの孫がルフィで、ドラゴンの息子が本来はモンキー・D・エースとなれば、ルージュとボニーとが姉妹でなければ成立しない。

●ロジャーの息子の母親ルージュは、やはり死んだ
 ルフィの母親をルージュと信じたい人はネットにはいる。しかし、生きている事までも信じてしまっている。ジュエリー・ボニーがルフィの年齢を操作すれば、ルージュが死んでいても、ルフィの母親がルージュという話は成立するのだ。海賊王になるルフィの父母が健在という状況よりも、共に死んでいて、意志を引き継いでいるという設定の方が面白い。母親が愛情(悪魔の実の能力)で命を懸けて胎児の成長を制御したという話が肝であって、実は生きていて性格が破天荒なボニーやダダンでしたというのは成立しない。ちなみに、ダダンの若い頃も関連書籍にある。
 それから、ルフィがルージュから生まれた時、ルージュが生きていれば、ガープの顔は晴れ晴れしているはず。なんせ、母も息子も無事なのだから。つまり、ルージュは確実に死んだ。

●ルージュの父はガープ
  これならば、ロジャーがガープに息子ルフィを託すのは当然だし、爺ちゃんという設定は崩れない! ガープとルフィは、まあまあ似ている事は確か。 更には、ルージュとボニーとが姉妹で、ドラゴンとボニーとの息子がエースとなれば、ガープの義理の息子はドラゴン!  ガープはなぜかルージュの出産に立ち会っている。ロジャーとの約束以前に、ルージュの父親ならば当然。というか、海軍の要職が海賊王ロジャーの息子を匿う理由があるとしたら、ルージュを介してガープ自身の孫だからこそだ。

ルフィに対して、ガープ「わしの子供の子供のくせに」 ← 息子の息子とは言っていない
フーシャ村長「親子3代どうかしとるわい」 ← ガープ、ルージュ(ボニー)、ルフィで成立
 ルージュなんて、海賊王の子を産んだのだからトンデモ・ガールと言える。

●ガープの娘は姉妹、ルージュとボニー
  ガープが依然としてルフィの祖父だとし、ルージュとボニーがガープの娘達で姉妹だとすれば、エースとルフィはイトコ同士となる。そして、父親はそれぞれドラゴン(エース)とロジャー(ルフィ)。 エースとルフィはガープから同等に扱われ、ダダンに預けられている。ガープに取っては、同じく孫だからだ。ただ、その父親がロジャーやドラゴンなので、手元に置く事は難しかった。
 考えてみるとバレバレだ。子供の頃からエースとルフィは一緒にいた。つまり、いつでもすり替えできたというわけだ。ガープの立場だが、幾ら何でも、革命軍のボス・ドラゴンの実の父親が海軍にいられるはずも無い。しかし、義理の息子ドラゴンに娘が孕まされた程度では、ガープは無罪。名前はモンキーDドラゴンなので、婿養子に入っている解釈が良いか。海軍を即クビにはならない理由はガープそのものが貴重だからだろう。 一方なぜ、ガープが宿敵とも言えるロジャーの子供の面倒を見ねばならないのか? 自分の娘の息子ならば、快く引き受けるのだ。手元に置いてもいいが、ルージュもボニーも不在となれば、ダダンという母親が代わりが必要となる。

ダダンの正体はガープの娘で、ルージュやボニーの姉

●ルフィ・エースすり替え説
 ネットの考察では、実はエースの母親をボニーだと思っている人が結構いる。ルージュ=ボニーというわけだ。しかし、エースの母親をボニーとしつつ、ルージュとは別人にする事ができる。それが、ルフィ・エースすり替え説となる。
 ルフィが幼くされたという設定は次の点で有効だ。ルフィの公式年齢はあくまで17〜19歳なので、ロジャーの処刑された日と隔たりが発生する。それを埋めるのがルージュの腹にいた過剰な1年と年齢操作だ。3歳の差があったまま子供を交換するよりも、4ヶ月の差(誕生日の差)で交換した方が自然。つまり、エースは本当はルフィと同じ歳という事もあり得る。あるいは、年齢自体をチェンジした。3年の差は一番の欠点だが、次のように語れば利点に化ける。ルージュの妊娠期間が長過ぎる事に気付かれても、ボニーの子供エースを少し成長させる事で、「ルージュの子供はちゃんとすくすく育ってるでしょ」と何年か後に示せる。ボニーがエースの死を予感しただけで泣いた理由は、ボニーの正体がルージュ(エースの母とされる)だからではなく、エースの本当の母親がボニーで、ルージュの腹にいたのはルフィだから! エースが海賊王の息子だとバレた場合でも、海賊王の血を残したかったから子供を交換したわけだ。案の定、バレてしまい、エースは死んだ。そして、ボニーにとっての本当の息子が代わりになった事で、泣くというわけだ。

●産んだ赤子には顔にソバカス無し、ダダンに赤子を預けたシーンではソバカス有り
 アニメでは確認済みだが、ルージュが産んだ子供には顔にソバカスの有無が確認しづらく無いように見える。ダダンにエースを預けに行くシーンではソバカスがあった! コミックの場合、生まれた時の赤子にはチーク(赤面)が描かれているが、ソバカスは無い。映像スタッフはルフィの父がロジャーだと知ってるのでは?
 ちなみに、一般的にはソバカスというのは、できやすい体質が遺伝する(ソバカスそのものは遺伝しない)。ルージュの遺伝子は、甥のエースは持っていて不自然でない。息子のルフィは遺伝していてもあくまで体質だったり、仮にルフィが赤子時代にソバカスがあっても克服した。

ルージュの出産とガープが生まれたばかりのエースを連れてくるシーン
 アニメ第460話「巨大艦隊あらわる襲来!白ひげ海賊団」
 コミックは56巻

●ルージュの名前を分析
  シトロエンという自動車ブランドがある。自動車好きならば、フランスの大手だという事が常識。シトロエンには車種C3のカラーにルージュ・ルシフェールがある。一方、ルフィの名はルシファーの事。ルーシーというあだ名もある。ルージュもルフィも、どちらもルシファーとなれば、もう母息子は確定したようなもの。ルだけが根拠ではないのだ! 麦わら帽は海賊王が被っていたわけだが、その時点で父息子も決まっている。ごまかすためにエースという誤誘導をあてがったのだ。わざわざ義兄弟というおかしな設定を追加して。
  ルージュというのは口紅の意味で、赤毛が適当なはずだ。しかし彼女は金髪だ。ルシファーは黄金色に輝き、金髪の由来はルシファー!

●ガープやドラゴン、エースの顔
 ルフィとロジャーは顔が似ている。エースとドラゴンはまあ似ている(ややブサ面)。特に目の細さで似ている事が分かる。ネットでガープ、ドラゴン、ルフィと並んでいる構図もあるが、顔が違うし、父息子というのは作者の誤誘導と読者の妄想。ボニーがテーマとなる別ページでは、「父のドラゴンはシリアス系なので、母親までお淑やかでは、ルフィの性格が親と違い過ぎる」と記した。しかし、父親がゴールド・ロジャーだとすれば、既にルフィは父親似なので、ルージュの性格がどうであれ成立するというわけだ。もちろん、ルージュとルフィの似ている所も、真相が判明する際に描写されると思われる。
 ルフィの父親がドラゴンというのは、考えてみれば不自然だった。ルフィとボニーとは性格が近いにしても、ドラゴンとは遠過ぎるのだ。エースとドラゴンならば、まだ近いというか元々、息子という設定だったわけで。主人公を差し置いて「海賊王の息子を生かすために母が頑張った」という話を、とっくに死んだエース程度の脇役に抱えさせても仕方が無い。

●ルージュが母親で王道成立
 ルフィ・エースすり替え説で重視できる要素は、海賊王という主人公の目標が父親になるという王道を、視聴者の想定からうまく裏切って制覇できる事と、母親の名の先頭に「ル」が付く事。別の視点から考えると、ルフィの母親候補に挙がるメンバーで、最もドラマティックな出産をしているのは誰だろうか? もちろん、ルージュだ。正直な話、「ボニーがお母さんだった」のようなオチは大して面白くない。しかし、「ルージュがお母さんで、やはりルフィは海賊王の息子だった」の方が遥かに視聴者は感激する。海賊王の息子を腹の中にずっとかくまったというドラマを主人公以外の一体誰に割り当てればいいのだろう? ルフィの母親のドラマを、それを超えた面白さで表現できるのだろうか? そう考えた時に、当説が最も有力となり得るのだ。ルージュが死んだ理由は、間違いなく「エースの後にルージュから生まれた者はいない」(ルフィは海賊王の直系ではない)とミスリード(誤誘導)するトリックだ!

ミスリード一覧:ルフィの母親が生きている、ルージュとエースのソバカス、ルージュが産んだのはエース、ロジャーの息子がエース、ルフィの父親がドラゴン、ルージュとボニーとが同一人物(能力を根拠に)

●エースが義兄弟になった理由
  ロジャーの息子がエースだとなれば、その弟のルフィもロジャーの息子という連想が成立してしまう。よって、一旦、エースを義兄弟という設定にし、その上でエースがロジャーの息子だという誤誘導を設置した。 これで当面は「ルフィの父はロジャー」という想定から切り離せる。 つまり、「ルフィの兄が、急に義兄弟になった」という唐突で馬鹿げた展開をしてまで、表現したい何かがあったと言える。また、義兄弟がエースだけというのは不自然なので、サボまで登場させて煙に巻いた。
 元々、エースの登場自体が「ルフィの父親(祖父)は、どうせロジャー」という噂を消すためのキャラクター。兄貴がいるとなれば、ロジャーの息子が複数いる事になり、弟となればルフィの価値が落ちる。ルフィはロジャーの息子でなくてもいいやという心理になりやすい。実際にはエースはイトコなのだが、ルフィとの一応の共通点(髪の色や大食い)を作り、読者に兄だと信じ込ませた。ドラゴンの登場も、「ルフィの父親はロジャー」という噂を消すためのキャラクター。いきなり父親だとしてしまうと、「こんな奴が本当の父親のはずはない」とばれやすいので、まずはドラゴンというキャラクターだけ出しておき、ドラゴンと顔付きが似たエースを兄とする事で、後にドラゴンを父親だと読者へ信じ込ませる事に成功した。ロジャーが父親に決まっているのに、いきなり別の男が父では読者に抵抗あるが、兄が登場する事は受け入れやすい。兄の存在を信じさせた後、ドラゴンを父という設定で畳み掛ける計画的な仕掛けというわけだ。筆者にとって、エースが出た時は、とても違和感があった。なんで兄貴なんて出すの? という感情に加え、あまり似ていない不気味な奴という印象が強かった。顔付きが似ているならばともかく、血縁すら疑わしい造形に疑問を感じていたが、それらの感覚は正解だったわけだ。なお、考察ではイトコという事になり、血縁はちゃんとある。   

ルフィ「おれとエースは父ちゃん違うぞ」……わざわざ、ルフィをロジャーの息子という連想から切り離すために、説明的な台詞。そもそも、父親を特定する技術があるのかどうかも分からない世界で、「父ちゃんは別」と宣言する態度は別の意味で笑える。同じ父が別の母を孕ませても、父親かどうかなんて分からない世界だからだ。

●成長するまで父親の事を知らないルフィ
 エースは自分の父親をロジャーだと子供の頃から聞かされていた。一方のルフィは17歳になって初めて父の話をされている。ロジャーの息子は即刻処刑で、ドラゴンの息子は特に逮捕や処刑という事はない。にもかかわらず、ルフィにはどうして父親の事を話していなかったのだろうか? 理由としては、ルフィはロジャーを父親だと知らない方が、バレる事も無く生きながらえるとガープが判断しての行動なのだ。父を追って革命軍や海賊になるのも困るし。

●ガープ→ガープの娘→ルフィ
  親子関係が、ガープ→ガープの娘→ルフィという説は、実は物語初期から続いている。ガープとドラゴンが似てない上、ガープは「ワシの子供の子供がルフィ」と語るので気付いたわけだ。しかし、残念ながら、あくまでドラゴンがルフィの父親で、ガープの娘はどこかの海賊だという結論となっている。性格や大食いなどで真っ先に思い浮かぶのはジュエリー・ボニーだが、ボニーはエースとの関連が強い証拠が出てくるので、迷走し始めるのだ。両方の矛盾を取り除くには、ボニーがエースの母親で父親をドラゴンとし、ガープのもう1人の娘ルージュとロジャーの子をルフィとする事で解決するのだ。なお、エースの父親がドラゴンというのは、中盤の幅広い間に続く公式設定だった。
 なにげにルージュもDの一族。 ルージュのフルネームははポートガスDルージュ。ルフィがDの一族である理由は、ドラゴンにあると誘導されているが、母親譲りである可能性だってある。ガープ→ルージュ→ルフィというわけだ。もちろん、父親もゴールDロジャーで、両親ともというのが実態となる。

●ルージュの腹の中にいた期間はルフィをロジャーの息子とする布石
  エースにせよ、ルフィにせよ、ロジャーが処刑されて1年以上経ってから産まれている。ルージュは本来ならば腹の中には9ヶ月の所を20ヶ月も抱えていたわけだ。もう、この時点で、能力で赤ちゃんの成長を制御したという布石となっている。腹の中で11ヶ月ずらす能力があるならば、産まれてから3年も可能だ。そう、ジュエリー・ボニーの能力だ。ルージュが生きていた時にはルージュの能力で、ルージュが死ぬ事で現れた悪魔の実をボニーが食べたという思考でもいい。その方が、「母親の愛で成長を緩やかにした」という設定が生きる。また、ルージュの死因はルフィの年齢吸い出しにあるとも考えられる。ルージュの能力では、吸い出したよりも遥かに大きな老い(寿命消費)が跳ね返るのだ。その点、ボニーは使いこなしており、年齢を等価交換できる印象。

●取り替え? カープが孫を見捨てられるのか?
  ガープがロジャーの息子のすり替えを実施した可能性が高い。「ガープが孫のルフィを犠牲にしてまで、ロジャーの子エースと取り替える意味が分からん」と語る人もいるが、ガープにとっては、どちらも孫だ。できる事ならば、もはやこの世にいないロジャーの子を残したいと思った。また、エースもロジャーの息子だという噂が流れるまでは生きていたのだから、すり替えで死に直結するわけではない。ボニーとドラゴンは、また子作りできるが、ロジャーとルージュは無理というのもある。
 それから、もちろんガープの心境も大切だが、それ以上に作者の心境こそがポイントだ。序盤時点の作者はルフィがロジャーの息子というバレバレの設定を、どうにかして読者から遠ざけたかったのだ。人物取り替えという裏設定を画策したのは、本質的にはガープではなく作者なのだ。

●ボニーとエースは親子、ドラゴンとエースは親子
  まず、ボニーは大股開きをする。これは、経産婦である事を意味する。処女が大股開きしているのではなく、誰かのお母さんという事を作者は読者にアピールしているのだ。ボニーとエース、両者の登場シーンでは、レストランの大食いだったり、屋根の上から現れたりと、まさしく親子。白ヒゲの死を予感して泣いたのではなく、エースの死を予期して泣いたのだ。白ヒゲが死ぬかどうかは不確定だが、エースの処刑はほぼ確定していた。実は死んでから泣いたのではなく、エースの父親がロジャーだと発表されただけで泣いている。その理由は、自分の息子エースが、本当のロジャーの息子であるルフィの身代わりに処刑される事が決まったからというわけだ。エースが死んだ時のボニーのシーンは出ていないが、物凄い泣きようだったろう。
 本当はおばさんのボニーが若返っている理由は、ボニーの趣味の前に、作者が読者にエースの母親だと知られたくないからだ。エースの母だと知られると、折角、設定したルージュ×ロジャーの息子という誤誘導が連鎖的にバレてしまうからだ。公式設定でもボニーの年齢だけ、実に曖昧に記されている。
  ドラゴンの目つきと、エースの目つきは似ている。父親はドラゴンでいい。というか、元々はエースはルフィの実兄で、ドラゴンの息子という設定だった。←ここは重要。エースの父親がドラゴンという設定で中盤が続いており、誰も疑っていなかった。 ルフィ自身がドラゴンの顔を写真で見たのは、ゾウを降りた後で、かなり物語が進んでから。その時の感想は「あんま似てねェな」。あまりにもルフィの父親をドラゴンだと信じる人が多くなってしまったので、作者も真相に対して緩めてくれたのだ。

●エースとルージュが似ている
  エースとルージュは似ている → ボニーがエースの母親でルージュがボニーの姉ならば、要するにエースのオバがルージュ。近い親戚なのでそりゃ似てるだろうね。ルフィのオバがボニーなので、ルフィとボニーも似ている。筆者は以前にはそれに騙されていて、ボニーとルフィとが母息子だと思っていた。ミスリードというより、そもそも親戚だから似せているというわけだ。彼ら彼女らが似ている理由は、皆が近親の血縁者だからこそ。
 処刑されたロジャー、そして愛人のルージュも死亡、腹に長期間抱えたエースも死亡ではあんまりだ。しかし、ルフィがロジャーとルージュの子ならば、まだ受け継がれているのだ。ボニーとドラゴンは、まだ子作りでき、エースの弟妹は可能なのだ。
 筆者が到達した経緯だが、ルフィの母親を考察する内に、ボニーに違いないと思った。しかし、ボニーにはあまりにエースと共通点が多く、しかもエースの処刑に直面しただけで泣いている。こりゃ母息子確定だと思ったわけだ。浮いてしまったのはエースの母親とされているルージュで、いったい誰が腹の中にいたのか? ルージュこそがルフィの母親だとすれば、ロジャーの息子という当たり前の設定に辿り着けるわけだ。

●ロジャーの一族が全滅という不自然な設定
 ロジャー処刑、ルージュ死亡、エース死亡というのは、ロジャーの一族はもういないという印象を読者に与えるためのフェイク。演出無しに「ロジャーの一族なんていない」と、キャラクターの1人に喋らせる程度では読者は騙されない。一方、ルージュの話が出るまでは「どうせ息子か孫息子がルフィ」という噂は消えなかった。そこで、わざわざ奥さん(愛人)のルージュやエースの死を作中に描く事で、読者を誤誘導したのだ。ロジャーの息子はルージュの不完全な能力により腹に長くいて、ルフィとなって存在する真相には、多くの人が気づけない現状が証拠だ。

●ワンピースは親子関係に秘密を作る物語ではない?
 そう主張する人もいるが、エースとロジャー自体が、秘密の親子関係だったではないか。しかし、その部分は誤誘導で、やっぱりルフィが息子だ。長く続いたからこそ、作者は設定を充実させる意義がある。モモの助と錦えもんも、親子ではなかった。

●ドラゴンとルフィとが似ているという空論を潰す
  似ているという話は、 ドラゴンとルフィの親子関係を先に信じたい人の空論。同じ一族なのだから、似ている所を探して見つけられるのは当然。しかし、親子と呼べるような何かは無い。 例えば、 ロビンとハンコックの似ている所を探しても、何の意味も無い。黒髪で目の色も近いし髪型も近い時があった。他にはサボとルフィも似ている。それは作者の絵柄だからだ。似ているのは、モンキーDという苗字だけという有り様。
  ドラゴンが革命軍の手下から「麦わらのルフィがあんたの息子か」と聞かれた時、「ん? ああ」のように、間が空いている。実は息子じゃないから、どうでもいい感じだった。息子エースの死を知り、動揺していたという解釈でもいい。ただ、腹を痛めた母親のボニーよりは、接した事の薄い息子エースの死に対して軽くなりやすい。 ドラゴンは部下のコアラからのドレスローザについての報告で、ロビンの事を聞きたがった。しかし、ルフィの報告を聞かないのかと尋ねられたにもかかわらず、サボから聞いたと称して「腹一杯だ」と拒絶した。息子でも何でもないから、サボからの話自体がウザイ域で、どうでもいいのだ。
 ドラゴンもルフィも父息子と呼べるような熱い何かが無い。どちらも相手に興味が無い。ドラゴンは息子じゃない事を知っているし、ルフィは直感で父親でない事を察している。ルフィは肉親に対して白状というわけではなくガープを祖父だと強く認めている。エースも信頼していた(義兄弟だけどね)。ドラゴンにしても、肉親に対して白状とは思えない。血縁にかかわらず、部下やロビンを心配しているわけだし。ドラゴンがルフィを救った理由はもちろん、ロジャーの息子を同じ場所で処刑させるわけにはゆかなかったから。
  ドラゴンもそれなりに重要なポジションではあるが、「エースの父親だ」程度で充分なキャラクター。ドラゴンのような中途半端なキャラクターが父親ではなく、バッチリとロジャーで成立なのだ。ドラゴンのエピソードはあまり描かれていないが、どんなエピソードをドラゴンに仕込んでも、「実はロジャーがルフィの父でした」以上の演出は無意味。ドラゴンにエピソードがあるとしたら、ボニーと熱愛して養子になり、エースという子作りをした事だ。

●ガープの不審な態度
 ガープはルフィの父親をドラゴンだと語る際は、ルフィ本人を見ずに別の作業をしていた。嘘をついていたので、ルフィを見る事ができなかったといえる。
 祖父ガープが、「お前の父はドラゴンだぞ」と語る回想シーンだが、目が怪しく鼻くそをほじりながらだった。人は嘘をつく時、鼻の横の筋肉が痒くなるという。視線も向かって左を向いており、これは嘘をつく特徴だ。わざわざ作者がそうしたのだ。ドラゴンが父親じゃないのは、もう確定だってば! そして、ドラゴンが自分の息子だと、ルフィに打ち明けなかった事に対し「なんじゃ、(ドラゴンは)名乗り出やせんかったのか」と、軽く語る。つまり、ドラゴンは名乗り出ても不利な状況になるわけでもないにもかかわらず、ルフィには黙っていたのだ。息子でも何でもないので、わざわざ気絶したルフィを叩き起こしてまで「お父さんだ」と言う価値が無かったのだ。ガープも名乗り出なかった事に納得した様子だった。即ち、名乗り出ても嘘なのでわざわざやる必要が無いし、名乗り出なかったとしても父親でない事こそが事実なので、当然の成り行きと判断される。ガープとしては、どっちでもおかしくないという様子で、ドラゴンの態度は絶妙な行動というわけだ。名乗り出るという単語にも注目したい。ルフィに対して隠す必要が無い状況にもかかわらず、名乗り出ないと父だと判明しない、そんな特殊な境遇があるとしたら、父という話自体が後付けだからだ。

●両親が訳ありの子供が偶然にも近くにいた
 ドラゴンとロジャーの息子という事で、手元では育てられず、肝心の母親もルージュは死亡、ボニーはある程度自由だが捕まっていた時期もあり海賊。そんな男の子2人が偶然にガープの近くにいた。簡単にすり替えることができたのだ。

●エースがロジャーを嫌う理由
 エースがロジャーを嫌う理由を考察しよう。まず、エースとロジャーには一緒に暮した時間なんて存在しないわけで、直接の人間関係によるトラブルは存在しない。ロジャーが白ヒゲをハメたり傷つけたとか、母親を放置したなど、その手の事情は想定できるが、特定には至らない。だいたい、母親はボニーで、父親はドラゴンなんだから、エースは知らないとは言え、ロジャーを憎むのは筋違いとも言える。いつもの手で行こうか、実は作者こそが仕掛けたのだ。本当はゴールDであるエースの苗字をポートガスDにするには、親が結婚していないからとか、父親を嫌いだとか、母親大好きのマザコンだと、なにか理由付けが必要だ。作者が単に「父親が嫌いな事にしよう」と選択したに過ぎないのだ。言い換えると、ルフィをロジャーの息子という連想から切り離すために色々と画策したが、エースをいきなりゴールド・ロジャーの息子だとすると、「じゃあ、弟のルフィも息子じゃん」となってしまうから。まずは兄の存在だけを仕掛けたかったので、「父ロジャーを憎んでいる」のような設定が必要だったのだ。

●スタート当初よりロジャーの息子という説はあった
 ルフィの父がロジャーという読者の噂は、連載開始当初からとなる。当ページではルージュ母親説で確定にアプローチしている。作者がエースをルージュの息子と描く事で、冴えない読者は全て騙される事となった。しかし、勘の鋭い読者は、急にエースが義兄弟になった矛盾や、腹に長期間抱えたという無理な設定を追及でき、ますますロジャーの息子である証拠を固めたのだ。
  エースがロジャーの息子という話が出る前や、ルージュが登場する以前より、「ルフィはロジャーの息子に決まっている」という読者の噂があった。「どうせ主人公はロジャーの息子(孫)」が読者の常識となっていては作者の本意ではなかったのだ。となれば、その当たり前の設定に驚きを埋め込む事にした。まずダミーの兄エースと父親ドラゴンをあてがう。ロジャーの処刑の何年か後にルフィが誕生したという設定に加え、エースこそがロジャーの息子だとし、ルフィとは義兄弟という不自然極まりない設定を追加した。一方では、「ルフィこそがやっぱり息子」という布石のため、ルージュという母親が腹の中に赤子を長期間抱え込んだ。悪魔の実は食べれば誰もが充分な能力を発揮するわけではなく、あくまで適性。ルージュの場合、赤ちゃんを制御する程度の効果しか発揮できなかった。次に能力を受け継いだボニーには適正があり、縦横無尽に年齢をコントロールできる。

●ボニーをエースの母親だと認める人は、なぜかルージュ=ボニーと考える
  ボニーをエースの母親だと認める人は、実はそれなりの割合でいる。登場シーンやエースの死の予感に泣いたボニーに母親を見たのだ。しかし、なぜかその人達は、ルージュ=ボニーとし、ルフィの母親は全く別の人なんだという発想に流れてしまう。ルージュがボニーではないという想定さえあれば、ルフィの母親はルージュとなるというのに理解に苦しむ。エースの母親がボニーで、ルージュはボニーではないならば、ルージュの息子は誰だ? そして、ガープがその子を引き取った。どう考えてもルージュの息子はルフィになるのだが。 ボニーとエースとは登場シーンが同じで、どちらにしても3人共に血縁関係というわけだ。

エースの母をボニーだと考える人はいる……しかし、ルージュ=ボニーだと迷走し、ルフィの母親は不明と結論
ルージュの妹をボニーだと考える人はいる……しかし、あくまでルージュはエースを産み、ルフィの母親は不明。ボニーの甥がエースなので悲しむという迷走
ここで、ボニーの母親をエースと考え、ルージュの妹だと両立させて考える人が、まずいなかったのだ。次も迷走の例だ。
ドラゴンを養子だと考える人はいる……ガープの娘を母親だとするも、ルフィの父親はドラゴンのままで迷走

一番大切なのは、「ドラゴンが父という話は、物語を面白くするための嘘」を見抜く事だ。まあ、そうであっても、
ルフィの母親がルージュだと考える人はいる……ルージュは生きていてボニー本人でエースもルフィも生んだと迷走
なのだが。

●エースの死後、海軍に対する「絶対に許さないからな!」というボニーの台詞
  お互いに海賊、一緒にいなかった双子の兄弟が死んだ程度で、そこまで激怒は考えにくい(産まれたのはどう見ても1人だし、誕生日が違うので双子は却下)。しかし、いかに海賊といえども、一緒にいなくとも、息子が死んだら流石に母親のボニーは怒る。また、死ぬ前にボニーは大泣きしていたが、離れていた兄弟ではこの大泣きは無しに、いきなり怒ればいいはず。というか、まだ処刑されていない時点で泣くわけがない。
 ちなみに、ボニーが泣いたり理由だが、エースの処刑が迫る事そのものに加え、ルフィとエースが入れ替わった事が原因だ。本当にロジャーの息子ならばいざ知らず、身代わりで処刑台に寝かされる哀れな息子を考えると、たとえ生きている時点でも泣くしかなかったのだ。

●エースを助けに行かなかったのでボニーとエースは無関係?
 まず、処刑の現場にボニーの関係者がいることは確実だ。でも行かなかった。ということは、別にボニーの関係者は誰でも行っていない事実しか無い。つまり、エースの母でありながら、行かなかった事実があった。

●「女の子ならアン、男の子ならエース」というルージュの台詞
  あくまでどちらが一方が生まれた場合の名前で、別にアンという女が出る必要は無い。しかし、ルフィに姉か妹がいるという伏線には使えそう。結局、エースは実の兄ではないので、アンなる姉や妹になる近親者が出ても面白い。あるいは、もう別の場面で出ているのか。エースというのはルフィの事なので、ボニーが該当しそうだが、その場合、エースという名前の付いた死んだ男の母親説や、エースと登場シーンが同じという状況と矛盾する。 実在の海賊のボニーというのは苗字、反面、ワンピースのボニーは名前だ。
  ボニーはルフィに対して「バカ助」と呼ぶ、兄弟に対する呼び方にしては酷過ぎる。母親にしては、息子をバカ呼ばわりはきつい。普通にボニーはオバでいいだろう。特別な呼び方は、近親の可能性を高める。もちろん、血縁でなくても、特別な呼び方はあり得るが、初対面のはずの相手に「バカ」はあり得ず、子供の頃を知る証拠となる。また、バカと呼ばれた事に腹を立てたルフィが、そう言われる事に納得できる相手となれば、自分の母親の姉妹とか婆ちゃんくらいで、そんな相手ならば許せる。元の年齢(オバサン)に戻ったボニーをルフィが見れば、「あー、子供の頃はいつも近くにいたあのおばさんだ」となる事は確定的だ。

●ルージュが子供の名にエースとアンを指定された理由
 ルージュはロジャーから、男の子ならばA(エース)、女の子ならAN(アン)という名前を付けるように言われている。両方にDを付けると、DADAN(ダダン)となる。一方、ジュエリー・ボニーはアン・ボニーという実在の女海賊(妊婦)がモデルとなっている。まず、ダダンとボニーが強い関係者という事が判明する。アン・ボニーという1人の実在人物が、ワンピースではダダンとボニーになったのだ。タダンがアンという名前ではない理由は、アン・ボニーという歴史上の女海賊の存在で、即座にダダンとボニーの関係がバレてしまうから。ここで、どうしてそんな女達の名前を、ロジャーはルージュに子供達へ付ける事を指定したのだろうか?

この話はダダンのページを作ったので、そこで解説する。

●チビ化するルフィとボニー
  ボニーのちびっこ化の能力がルフィのギア後のちび化と似ている。実のオバさんだから似ているという事で。そもそも、母親候補としての誤誘導のためにそうしているのか。ルフィの母親をボニーと信じさせられた読者がいても、本当の母親ルージュの妹がボニーならば、読者は「てへっ、騙されちゃった」で済む。母をどこどこの王女とか、シャッキーとか、オルビアとか、マキノとか、クロコダイルとか、まだ出ていないとか言っている人は大恥だ。

●ボニーの台詞「同期としちゃ嬉しいね」
 ルフィがドフラミンゴを倒した後、ちびっこ化したボニーが「同期としちゃ嬉しいね」と新聞を見ながら発言している。この言葉を母親ではないという証拠として挙げる人がいる。まず、海賊になったのはオバサンになってからという事もあるわけだし、カポネなどオッサンも同期にはいる。ここで同期という台詞は確かに、息子に使う言葉ではない。甥に使う言葉でもないような気もするが、甥と同期では甥の方が優先すべきとはいえ、息子程に強い絆でもない。ひねくれた女なので、甥の事をバカ助と呼んだり、ルフィのせいでエースが死んだので、同期とか突き放す言葉が出たという解釈をしたい。また、作者は「ルフィのオバ」という事を、まだ読者には秘密にしたい。つまり、そんな状況で「オバとしちゃ嬉しいね」とか「親戚としちゃ嬉しいね」という台詞をボニーに吐かせられるわけがないという事で。それに、同期としては嬉しくても、オバとして嬉しくないのかも知れない。
 多くの同期はライバル関係、ヘタすれば敵だ。ローはなんとか仲間になったが、あまり接点の無いボニーがわざわざ出て来てルフィの活躍で嬉しがるのは血縁あっての描写。ボニーが白ヒゲの娘とか、赤犬の娘なんてのは論外。赤犬の元婚約者ならばOKだが。赤犬をお前と呼んでおり敵対者に相当する。あのシーンで親に対して使う言葉ではない。白ヒゲの娘というのはまだマシだが、とっくに死んだ脇役の肉親が、秘密裏に存在しても仕方ない。登場の時点で、「白ヒゲの息子」のように紹介されるならばともかく。白ヒゲはオワコンに過ぎず、その肉親だという事を隠す意味は無い。

●エースの公開処刑決定の号外を目にしたボニーの反応「はぁ!??」
 まず、ボニーのコマがある時点で関係者だという事。父ガープの口車では、バレるはずがないと信じていたのに裏切られたので、まずは驚いた。そして、全世界にロジャーの息子だと宣言された時には大泣きしたボニーだった。

●ボニーが泣いたタイミング
・頂上戦争時
・エースが処刑台にいた
・エースがロジャーの息子だと公表された
・白ヒゲが攻めてきて、ある程度傷付いた

 この時点でボニーは泣きじゃくっている。エースは逃げられないにしても、白ヒゲが死ぬかどうかは不明。よって、白ヒゲとボニーはたとえ知り合いでも肉親ではない。処刑台にいたエースにしても、この時点では拘束のために弱っている程度、エース自身は戦っておらず、現場で負った傷は無い。取り替えた息子が処刑確定に迫っただけで泣いてしまった母親のボニーが浮かび上がる。

●ボニーがエースと姉弟ではない証拠
 エースが死んだ時に泣いたので肉親という論調が強いが、実際には処刑前に泣いている。また、一緒に暮していない兄弟程度ではあんな風には泣かない。自分の子供や親の泣き方だ。ずっと一緒に暮していたならば、弟でも泣く事はあるにせよ、死んだ後で充分だ。
 ルージュの息子がルフィという要素を加味した場合、エースの母親がいなくなってしまう。エースと最も肉親的な相手と言えばボニーで、年齢操作という絶好の能力者だ。当ページでは何度も語るが、年齢は自由自在ではなく、必ず誰かから誰かに移動している。敵の全員を子供にしたり、全員を老人にするのではなく、必ず混在で変えられている事が証拠だ。また、エネルギー保存の法則みたいに、年齢のプラスマイナスはゼロの方が法則性がありシックリ来る。
 そもそもロジャーの息子がエースという話は秘密だった。必ずしもボニーがそれを知っているわけではない。大人になってから急に兄や弟がいると知らされて、海賊であるその人物が死にそうになった程度で泣くのは不自然。事情を知り尽くした母親というのが適当。また、ボニーもロジャーの娘だとしたら、エースと同様にいつばれてもおかしくない処刑対象なのだから、行動はもっと制限されていたはず。実際にはほぼ自由に活動していた。
 ボニーとエースが双子というのは論外で、誕生日が違う。また、ロジャーの娘となれば、悠長に海軍に捕まるのではなく、処刑対象だ。以前は捕まっていたのだから、とっくに処刑されているのだ。肉親であるというのは事実だが、兄弟姉妹ではなく親子が理由だ。

●ロジャーはガープが母ルージュと赤子(ルフィ)を保護する事を確信していた
 物語では、あたかもロジャーがガープを信頼して、ルージュとその子供を保護するよう依頼して、ガープが応じた事になっている。しかし、ロジャーはルージュをガープの娘だと知っていたのだ。ガープが父か仕事かを迫られた場合、ガープは父として娘とその子を保護する男だとロジャーは信じたのだ。ルージュがルフィを腹に20ヶ月も抱える事ができた理由、ガープが悪魔の実を娘に食べさせる事で実現したのでは? ただ、悪魔の実のリスクも娘に負わせ、ルージュは他界した。
 物語描写で証明される。ガープはロジャーから依頼を受けたにもかかわらず、ルージュが赤子を産むまで何もしていないような印象を受ける。産む事になってから、漸く現れたような域だ。ルージュがもし、9ヶ月程度で出産していたらどうなってたいたろう? 腹が大きくなった時点で連行されてしまうはずだ。つまり、既にガープは手を打っており、それが年齢操作できる悪魔の実だった。

1.ロジャーから頼まれる
2.ガープが対策した
3.ルージュが20ヶ月腹に抱える事ができてた
という流れで、作者は2をあえて描いていないのだ。2に相当するのは、もちろん「ガープがルージュに悪魔の実を食わせた」という出来事だ。
4.ルフィが産まれ、ルージュは死亡
5.ボニーの息子エースが産まれる(あるいは4ヶ月前に産まれていた)
6.ルフィとエースがガープによって入れ替えられる
7.ボニーがルフィの年齢をマイナス3に
と続いてゆく。

●ガープがルージュに悪魔の実を食わせた根拠
 ガープはルージュが胎児を20ヶ月抱えた後、産まれそうになった時に初めてルージュと面会している。もちろん、事前には伝言や手紙で接触はあったろう。ガープはルージュが20ヶ月も胎児を抱えている事を知っているからこそ、こんな事が起きる。つまり、事前に悪魔の実を食わせたのはガープなのだ。見た所、ルージュは父を認識しておらず、幼い時にポートガス家に預けたと思われる。ガープは初対面であるはずのルージュが死んだ程度で、引きつった顔になっている。赤子が無事に生まれた以上、むしろ喜んでもいいくらいだ。やはり、ガープとルージュは血縁関係で、年齢を考えると娘が的確で、ルフィとガープが孫と祖父という確定要素を照らし合わせると、父娘確定となる。

●ドラゴンの顔を始めて知ったルフィの態度
 ゾウを出た後に、ルフィは新聞でドラゴンの顔を初めて確認している。新聞を見るルフィの態度だが、ドラゴンよりもまず義兄弟のサボを確認した。次にドラゴンの写真を見るが目の違いを強調した後、「あんま似てねぇなぁ」が感想だった。新聞でドラゴンを見たルフィだが、それでもあまり興味が無く、サボを心配していた。既に話したよう、ドラゴンの方も、ルフィの話はどうでもいい態度だった。親子揃って態度が似ているのではなく、赤の他人だからだ。
 黒ヒゲが革命軍を狙ったわけだが、同じく狙われていたのはジュエリー・ボニー。ドラゴンとの間にエースという息子を作ったボニーも、やはり黒ヒゲに追い詰められたのだ。ちなみに、黒ヒゲはエースも狙っていた。

●ボニーの能力を脇役に使ってはならない
 ボニーの能力は年齢が自由自在なので、なんでもありと考えている人がいる。仮にデタラメを作るならば、「マキノ(出身村の女)やハンコックはもっと年増で、実はルフィの母親だ」みたいに、幾らでも語れるのだ。ボニーの能力を仕込むとしたら、ボニー本人と主人公のルフィ、ボニーの強い関係者エース程度だ。それ以外は反則なのだ。「あの女を若返らせれば母親の可能性が出る」程度の理由では、脇役に能力使用を想定してはならない。
 ボニーが年齢操作の能力を持っている事実は、ボニー本人の年齢が見た目とは異なる事を意味する。エースとの関連が深いとなれば母息子だが、その女が見た目の年齢を偽っているとなれば、連鎖的にパズルのピースが埋まる。ボニーの息子がエースとなれば、ロジャーとルージュの息子はエースではない。その位置に収まる最も相応しいキャラクター(主人公ルフィ)の秘密を隠すために、ボニーは年齢操作の能力を持っているのだ。

●サミュエル・D・リードが母親?
 サミュエル・D・リードが母親?という話はデマというか真実を明かせないスタッフからのヒント。サミュエル・D・リードという人物は登場していないものの、モデルとしてルージュとなった可能性はあり得る。ネット画像を見ると、リードのシルエットでは頭に花飾りを着けている。そう言えばルージュも花飾りを着けていた。
 実在海賊メアリー・リードが元ネタで、実在海賊アン・ボニーと仲間だった。2人は妊娠しているという史実があり、ルージュの息子は作中にあるとして、ボニーの子供がどこかにいなければならないのだ。
 
●母親がゴア王国の王女説は却下
  ゴア王国(出身国)の王女(ボニー)と一般市民であるドラゴンが出会いルフィが生まれるという説がある。要するに、すり替わる前のエースが生まれたというわけだ。まあ、ゴアの国王とガープが兄弟とか、そういう設定でボニーを親戚にする事も可能だが。ゴア王国の王女説が出回った後、ゴア王と王妃が物語に出たが、ルフィとは似ても似つかないし、下々を見下しイヤミ。若いので子供が19歳はおかしい。つまり、説は外れというわけだ。
 母親に対し、ワノ国の王女とか、ゴア王国の王女とか、訳の分からない妄想もあるが、ドラゴンの足取りを追っている事が迷走の原因。父親がドラゴンではなくロジャーという、第1話からでも想像できる要素で解決するのだ。バレバレなのが嫌だから、作者はわざわざドラゴンやエースなんて出したのだ。しつこいようだが、ワンピース1巻の(表紙を除いて)1ページ目にロジャーが出てくるのだが、勘の鋭い読者なら「ああ、こいつが主人子の父親だな」と連想できる域。

●いきなり主人公の母親が出られても
 「父はドラゴンだし、母はまだ登場していないか、別に出なくてもいい」のように逃避している人もいるが、現時点では作者は父母を意識している。主人公以外の主要キャラクターに父母が出ていない事実があっても、主人公にも許される話ではない。 もう死んだエースに、父母が設定されているのだから、主人公以外のキャラクターの父母は登場している事になる。いや、もちろん、その重要な2人こそが主人公の父母というわけだが。ちなみに、サボには普通に両親が登場している。
 物語が相当に進んでから出るというのが耐えられない人もいるようだ。しかし、既にルージュとして出ているのならば問題なし! ちなみに、ナルトでは、相当に後になってから父と母が登場しており、充分に感動できた。読者の貧弱な思考で、父母のつまらない登場を想定している人が、「今更、出られても」とつぶやいているに過ぎない。母親なんて出て来て欲しくないとかいう人もいるが、筆者としては出て来て欲しい。その程度の話だ。エースに死んで欲しかったという人は、ほとんどいまい。でも死んだ。読者の「〜欲しい」という意向は、真の設定には影響しないのだ。

●母親はまだ登場していない?
 ルージュという設定に辿り着けない人が、「シャッキー違う、マキノ違う、ボニー違う」と自信満々に語っている場合もあるが、ボニーを却下する理由は理解できない。大食らいや、性格の破天荒さはルフィに近いし、身長までも同じだ。また、ルージュが母親だというカラクリさえ耳にすれば、登場していないという思いは引っ繰り返るはずだ。ただ、確かに「クロコダイルだ!」とかデタラメな説が出回っている事があり、それを見て他の考察者の話を軽視しがちなのも理解できる。ルフィの母親を定めるには、母親だけに注目するのではなく、父親に注目する事がキモだ。ドラゴンだと騙されてる内は、決して真相には到達できない。その逃避手段として「まだ登場していない」があると言える。言い換えると、ドラゴンを父親だと思うと母親は定まらないが、父親をロジャーだと考えれば、相棒はルージュ以外には想定できない。
 ルフィの母親がルージュという説に納得しなくても、せめてボニーを母親だと思ってもらいたい。他の説は全くの根拠に欠ける説ばかりなのだから。ボニーをルフィの母親だと考えていれば、ボニーがエースの姉妹だとか、こりゃまた馬鹿げた話にもならないわけだし。

●錦えもんとモモの助は肉親ではない
  錦えもんとモモの助は親子とされていたが、実は家臣の錦えもんと若殿様・モモの助だった。2人はエロイ所が似ているのだが、親子ではなかったのだ。登場時に語られていた設定というのは、その時にストーリー上で必要だった説明に過ぎないのだ。錦えもんとモモの助、それはそれと思いたい人もいるだろうが、もし、モモの助の設定が明かされる前に「親子じゃない、主従関係で、モモは殿様の息子だ」という説があったら、公式の設定を理由に叩いているはずだ。「エースはルフィの兄ではない」も同様。公式の設定はそれ程には証拠にはならず、物語を面白くする事の方が公式設定よりも証拠として格上だと思ってもらいたい。
 ロジャーとおでん(モモの父)がズニーシャ(巨象)の声を聞けたと語るシーンでは、対比されるのは息子のルフィとモモの助だった。

●作者の「母親なんて描きません」の意味
 大阪駅で田中真弓(ルフィ声優)が発した、作者・尾田氏の「母親なんて描きません」の意味を説明しよう。田中真弓はドラゴンが父親だという説を信じているか、聴衆に吹き込んでいる。つまり、裏設定を考慮していない。ルフィの母親が不明のまま、物語が終わるという事はあり得る。「母親が明かされる事は無い」という意味で、「母親なんて描きません」と発したわけだ。「ルフィの母親が既にルージュとして描かれている事」と「その設定を物語上で明かす事」とを区別する必要がある。母はルージュなんだけど、秘密のまま連載を終了するというわけだ。
 「母を描かない」のもう1つの意味としては、もうルージュはう死んでいるので、ルフィの前に母親として現れないという意味。これならば、真相そのものは物語で明かされる。

●作中に描かれるまで知りたくないんだ
 そういう人もいるのだが、尾田氏によると作中に描かれない可能性もある。20年前くらい前には有名だった少女漫画の話だが、「花のあすか組」という作品がある。名前くらいは聞いた事があるかも知れない。その作品には、ひばり様という謎の人物が登場するのだが、なんと謎のままで終わってしまった。コミック27巻+外伝+小説+新作8巻とあるので、語るチャンスは幾らでもあった、読者からのファンレターで、「正体はなんですか?」みたいな話が初期より存在し、読者の多くが知りたがっていたにもかかわらず、なんと無視して終了した。「企業秘密です」という返答を初期に行った程度だった。
 ワンピースに話を戻すと、「作者が語るまで待つ」というのは、愚かな態度というわけだ。

花のあすか組・ひばり様の正体考察はこちら……実はこちらのページの方がワンピースの話よりもアクセスが大きいくらいの大人気ページ

●桃の助が錦えもんの息子でない設定はエースの父親も違う布石
たとえ、親子の設定として公式に挙がっても、あくまでその時点で読者に信じてもらいたい事でしかない。ルフィの実の兄がエースというのも、アッサリ覆った。時系列としては、
1.ドラゴン登場(この時は父という話は無し) 12巻
2.兄エース登場 18巻
3.ルフィの父親がドラゴンだとなる……もちろんエースの父親もドラゴン 45巻
4.エースは兄ではなく、義兄だとなる 56巻
の順となる。1の時点で、「どうせルフィの父親がロジャー」という噂が強かった、そこで、兄のエースを出し、エースの父であるドラゴンを、あたかもルフィの父親かのように思わせ、そればかりかエースをロジャーの息子と発表する事で真実(ルフィの父はロジャー)から目を逸らさせた。

  しかしながら、あまりにもルフィの父をドラゴンだと信じる冴えない人ばかりになり、モモの助と錦えもんの話で「兄とか父なんて、その時に信じて欲しい設定だよ」というヒントを読者に提供する事で、バランスを実現したわけだ。ただ、最悪の場合、物語が完結しても、この事実が伏せられる事はあり得る。母ルージュを出さない=父ロジャーを出さないとなってしまうので。いや、父親だけ明かされ、母親は読者の連想(ルージュ)に任せるということもあるか。
 ポイントだが、いきなりエースの父親がロジャーで、ルフィの父親がドラゴンだとしてしまうと、「すり替わった」という印象が強くなる。そこで、まずは中年男のドラゴンを出し、兄エースを出し「ルフィの父がロジャーだとしても、エースの父もロジャーだから、父がロジャーではつまらない」という誘導を実施する。次にガープの話でドラゴンを父親だと誘導し、兄エースの父親も当然ドラゴンとする事で父息子が似ている事を証明し、ルフィはもうロジャーの息子じゃないと信じる人を蔓延させた。仕上げとして、エースをロジャーの息子とする事で、ルフィがロジャーの息子だと信じる人は、もはや声が小さくなった。作者のトリックは成功だったのだ。まさか、当ページができるとも知らずに・・・。

●シャンクスやフーシャ村(故郷)の村長は事情を知っている?
 山賊にルフィが殺されそうになった時、村長は必死にルフィを殺さないで欲しいと懇願した。ロジャーの息子なので死なせたくなったのだろうか。これはシャンクスも同様だ。腕を失ってまでルフィの命を救った。シャンクスはロジャーの息子の顔を見に来ていたのだ。ついでにマキノ(酒場の娘)を孕ませた。

●エースは最初から「ルフィの父がロジャー」を回避するためのキャラクター
 エースが実の兄として登場した時(コミック18巻)、ポートガスDエースとなっていた。モンキーDではなく、もうこの時点で「義兄弟(イトコ)でした」というオチを仕込んでいたのだ。顔が全然違う兄、母の姓を名乗る兄、そりゃ現実にもあるだろうという先入観を利用された。エースは唐突に現れ、ほとんど用事も無くルフィから去って行った。まるで、登場自体が目的かのように。父親不明のまま18巻も続いていれば当然、「ルフィの父はロジャーに決まっている」という噂だけが大きくなる。作者はそれを嫌って回避する手段に出ていたのだ。多くの読者がドラゴンを父と信じるようになり、エースは不要になったので、生きている人を死なせないワンピースで、主要キャラクターの死亡が発生したというわけだ。次は本気で言っているわけではないが語る。「エースを死なせた原因は、ルフィの父をドラゴンだと信じた読者のせいだ!」
 エース初登場後のゾロの台詞に「別に兄貴がいることに驚きゃしねェがよ」とある。読者にも「兄がいても特に問題なし」と誤誘導するハメ言葉だったのだ。まさが兄の登場自体が、ロジャーとルフィを切り離す策だとは、読者は夢にも思わない。そして、ドラゴンというエース似の男を父と騙り、読者はどんどん誤誘導されていった。そして、作者がやりたかった「エースがロジャーの息子なのでルフィとは関係ないよ」を実施され、読者は完全にハメられたのだ。ただ、その経緯こそが、ルフィがロジャーの息子である決定的な証拠だ。
 こう考えると、エースの顔がルフィに似ていない理由は、「似ていない肉親もある」という誘導だったのだ。顔が似ていない兄を読者に受け入れさせれば、似ていない父も受け入れさせる事ができる。父の場合には作者の目的もあるので、慎重に苗字をモンキーDにした。ルフィとドラゴンは親子関係に無いとすれば、少なくともガープには2人以上の子供がいることに。ルフィとドラゴンは血縁関係に無いとすれば、ガープには娘がいることになるのだ。

●ドラゴンは最初から「ルフィの父がロジャー」を回避するためのキャラクター
 エースは18巻で、ドラゴンは12巻で初登場。「ルフィの父がロジャー」という読者の思考を回避したかった作者は、12巻の時点でルフィの偽の父を仕込んだ。しかし、いきなりドラゴンを父だとすると、噂を打ち消す態度がバレバレなので、まずは人物だけを出した。エース登場の時点で、上に述べたようロジャーの息子という事を回避する気満々で、ドラゴンの時点でも慎重に進めていったのだ。モンキーDドラゴンという名前自体が誤誘導なのだ。養子というのが苗字から導かれる。もちろん、同じ苗字の親戚だったり、同じ苗字の養子でもいいが。ルフィの父ではないのだ。

●ロジャーの息子がルフィという図式は実に単純
・ルージュがルフィを産んだ
・年齢はボニーが変えた
・ガープが嘘をついた
たったこれだけだ。単純こそが通常は正解という法則がある。ドラゴンとルフィの顔が似ていないとか、お互いにそっけないとか、ボニーがルフィみたいに大食いだとか、そんな事は本来は一切考える必要がないのだ。

●クロコダイルは公式設定では男でも正体は女
  クロコダイルが男として公式設定に載っているが、本当は女だけどイワンコフによって性転換する事で男と記される。これを認めるならば、ルフィの19歳というのも、ボニーの能力で胎児の時期や子供の期間に年齢を幼くされた結果の19歳というのを認めねばならない。つまり、本当は23歳くらいなのだ。性別の男や女、父や兄というのが、その時に信じて欲しい設定なのと同様、19歳もそう信じて欲しい設定に過ぎないのだ。
 なお、性転換した証拠の無いキャラクターを転換してはならない。クロコダイルはピアスや子供の時期という証拠があるのだ。ドラゴンは女で、ロジャーと子供を作ったとか、滅茶苦茶な主張もネットで見かけた。

●近い漫画での赤ちゃんすり替えの例
キン肉マン……実際にはすり替わっていなかったが、すり替えの疑惑が掛けられた。
ジャングルの王者ターちゃん……赤子の時にいなくなった大富豪の息子だった? しかし血縁関係は無かった。他にも候補者がたくさんいた。
ママレード・ボーイ……少女漫画だがアニメ化されていて、原作は集英社。赤ちゃんを交換して育てた疑惑。

●2008年の作者コメント、母親について「生きていると思う。すごい屈強な女性じゃないかな。そして厳格。美しい母親になるはずはないし。それで、典型的な中年女性がするようなパーマをしている。」
母親に関する話をしている、「生きていると思う」と。ただ、あくまで2008年当時の想定であって、現時点での想定ではない。その後、ダダンが登場したが、あくまで育ての母親代わり。
「あくまで当時の想定」で解決なのだが、作者自身が自分の言動にこだわるにしても、当ページで語ったマジックを実現できるならば、2008年の話を「あれはネタバレを避けるための狂言です。済みませんでした」と反故にしてもいいくらい。
母親の設定を軽視しているとも解釈できるが、逆に言えば、父親がロジャーという確定要素さえあれば、母親は後付けでなんとてもできるという事。そしてルージュという感動的なドラマも生み出せた現時点では、ルージュが母親で不自然さは無い。

ダダンの正体はガープの娘で、ルージュやボニーの姉……作者が当初に考えていた母親の設定を育ての母親ダダンに使い、そのダダンが実の伯母ならば、作者は「母親は生きていて中年でブサイク」という話を裏切った事にはならない。

●海賊王ロジャーと主人公ルフィとが他人のわけがない
 主人公の父親が目標や超人となる作品例……ナルト(目標は火影、父親は実は四代目・火影だった)、ドラゴンボール(最初のスーパーサイヤ人は、主人公・カカロットの父親バーダックといわれている)、ブリーチ(主人公の父親は実は死神だった)、幽遊白書(霊的な父親は魔界人だった)、ハンター×ハンター(父親が凄腕ハンター)、トリコ(真の父親は美食の神、育ての父親は美食屋トップ)

麦わらを黄金色と称する人がいる。だとすれば、ゴールド・ルフィという真の名前ともマッチする。ルシファーは黄金色に輝く。
←ルフィの真の母親を語る、パロディハンコックエスト

●バトルものの有名作〜中堅作の父親は死んでいるか死ぬ
ドラゴンボール、ナルト、犬夜叉、ダイの大冒険、幽遊白書、銀牙・流れ星銀、聖闘士星矢、トリコ、ドラクエ3、ファイアーエムブレム…… ※ブリーチは死んだあの世こそが活き活きとしているし、親は死神。例外として、べるぜバブやキン肉マンは生きている。
ワンピースだけ、しぶとく生き続けているのは邪道。父親がゴールド・ロジャーならば正道・王道。

●バトルものの有名作〜中堅作の母親は死んでいるか死ぬ
ドラゴンボール、ナルト、犬夜叉、ダイの大冒険、ハンター×ハンター、ファイアーエムブレム、ブリーチ、トリコ……みんな母親は死亡している。もちろん、キン肉マンなど、母が生きている作品もあるが。
ワンピースも、母親のルージュ死亡で王道に当てはまる。

●トリコの父親はフェイクだった
  元々育ての親というイメージは強かったが、美食屋の一龍はトリコの本当の父親ではなく、美食の神アカシアこそが真の父親だった。トリコを知らない人に語ると、アカシアはワンピースで言うロジャーのような位置づけだ。グルメ界という異界に到達し、ゴッドを手にした男だ。ロジャーはワンピースに手が届いた男。

●ナルトの父親の正体は火影
 ワンピースの主人公の目標が海賊王なのに対し、ナルトの主人公の目標は火影という忍者の里の統領だった。どうせ父親は火影でしょという連想を断ち切るために、物語開始当初から爺さんの三代目火影というのが存在し、その息子や孫息子は、主人公とは別に存在した。もちろん、彼らは火影の実子と実孫で、主人公ナルトとは血縁関係に無い。二代目はとうの昔に亡くなっており、主人公の父親が火影という連想は、かなり無理があった。ここで、火影という役職は、親から子に引き継がれるわけではなく、師匠から弟子だったり、大活躍した忍者が抜擢されてというケースもある。
 ナルトでは、老人の三代目が火影だという設定へ誘導し、実は四代目が主人公の父親で、若くして死んだからまた三代目が現役復帰している。猿飛アスマという火影の息子、猿飛 木ノ葉丸という火影の孫は誤誘導だったのだ。そのようにして、「実は親が火影」という真実を回避していたのだ。ナルトの設定に勝つには、「ロジャーがルフィの父親」をどれだけうまく表現するかに掛かる。

●漫画では父親と息子の容姿はソックリか近い
まず、ドラゴンとルフィは全然似ていない。ハンター×ハンターでは、髪型や顔付きがソックリ。ドラゴンボールではうり二つ。ナルトやブリーチは現実程度に似ている。
ロジャーとルフィは? 取りあえず、ヒゲは同じか消しておこう。ドラゴンよりは似ている。
もちろん、麦わらの帽子を被っている様子という理由もあるが、ロジャーの若い頃はルフィに酷似している。目の部分が影になっており、むしろルフィと同じ顔なのを隠す意味と解釈できる。要するに、親子なのだ。

ルージュ母親説まとめ……
 ルージュ母親説には、相当な根拠がある。ただ、弱点としてはやはりルフィの発表年齢だ。ルージュあるいはボニーの能力で説明が付くが、発表されている年齢の意味が薄い事の証明が必要だ。 エースが義兄弟という設定が出る前、もし、「ルフィとエースは似てないので、実の兄弟じゃない」なんて誰かが叫んでいたら、どういう態度に出ただろう? 公式設定を知らんのかと馬鹿にしたはず。しかし、公式設定というのは、「キャラクター紹介」程度の、その時点での説明に過ぎないのだ。また、当説があまりに出回った場合、ルフィの母親を切り替える事ができるのが作者。名探偵コナンでは、あの方の正体は阿笠博士だったのに、変えられてしまったのだ。2016年時点では、ルージュ母説が裏設定の確定事項だと宣言したい。幸い「ドラゴンの息子がルフィだ!」と堅く信じている人が目立っているので、今の所は作者による設定変更は大丈夫そうだ。

ルフィの母親を考察 ジェエリー・ボニー?……エースの母親こそがジュエリー・ボニーで、ルフィの母親がルージュだと判明する前の考察


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ゴールド・ロジャーの能力
  ここまで語れば結論は分かったろう。ロジャーの能力はゴムゴムの実の能力だ。もちろん、2つ能力があり、もう1つ別の能力を持つという設定はあり得る。

  コビー(序盤の海兵)が「あのゴムゴムの実」と発言したり、能力者という事よりもゴムゴムの実である事に驚いている人が目立つ。つまり、序盤で登場しており、ロジャーのような大物でないとその表現は成立しないし、かなりの序盤からロジャー=ゴムゴムという設定が判明する。もちろん、息子だから受け継げた。

 シャンクスはルフィの先輩だが、シャンクスはロジャーから預かった大事な帽子をルフィに託した。シャンクスがルフィの食べた悪魔の実を持ち込んでいる。偶然ではなく、父親の死によって発見できた実をルフィに食うよう誘導したとも考えられる。 腕を失ってでも、ロジャーの息子は救いたかった。屈強のシャンクスが、適当な海獣に腕を食われたという場面はワンピースの矛盾の1つだが、ロジャーの息子だから助けたという真相では、結構、納得できるのではあるまいか。管理人はシャンクスが腕を失った事よりも、ルフィごときを助けた事に違和感があった。しかし、ロジャーの息子となれば、腕を失ってでも助けたくなるのは必然と言える。シャンクスがエースに会うシーン(57巻)では「ルフィの!!?」と驚いている。ロジャーの息子ルフィに兄がいるわけがないので、ビックリしたのだ。

  父親の話は想定できず「ゴムゴムはロジャーではない」と語る人もいるが、父親説に納得すれば折れる。ロジャーの船員による不自然な台詞(悪魔の実の能力者を知らない)もあるが、尾田氏の出した小さな矛盾なので、後付けの理由付けで充分覆せる。例えば、当時は能力者は、能力者だという事を隠す風習だったとか。ロジャーに隠す必要性があったとか。隠し事の一つなので、ロジャーを深く知る人物がルフィに対し「キミはロジャーと同じだね」のような縁を臭わせる失言は避ける。まあ、筆者としては、ロジャーの能力よりも、父親説の方を強く推したい。

 ドクロの海賊旗はジョリーロジャーと呼ばれる。また、オールドロジャーというのは 悪魔を意味する。一般的に悪魔といえばサタンかルシファーを差す。ルフィもルシファーなので、ロジャーの息子という設定は、そんな所からも導ける。というか、管理人としては1巻の1ページ目で9割確定だとしつこく言いたい(笑) フランス語にはジョリールージュという、血のような赤色がある。フランス車・シトロエンのルージュ・ルシフェールの色と同系だ。要するに、ロジャーもルージュもルフィも、全てルシファーの化身だ。この親子にエースとかの入る余地は無い。


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