ダダンの正体はルフィの伯母だ! 父親はガープ!
ダダンの妹にはルージュとボニーがいる!
ビッグマムはルフィの祖母!

ルフィの父親はロジャー? 説得力のある話で解説・二次創作RPG
ハンコックエスト〜蛇姫姉妹大冒険
ドラゴンボエスト〜天空のカミガメ
大海賊時代の女達〜ワンピキャラ←ワンピース・H CG集

まずはルージュがルフィの母親だという話に納得してもらいたい。

ルフィの父はロジャー、母はルージュ!……ここを先に読む事をお奨め

エースはボニーとドラゴンとの息子という話も上で語られる。ルフィとエースは、ボニーの年齢移動能力と祖父ガープによってすり替わった。
ルージュが生んだ赤子は顔のソバカスが不明(裏読みしてソバカス無しは確実)、エースをダダンに預けた時にはソバカスあり。
ガープがルフィに「お前の父はドラゴンだ」と言う時は、嘘つきの態度丸出し。

当説をネットで紹介する場合には、ぜひリンクかURL記載を。



2018年の週刊少年ジャンプ908話に、「ジュエリー・ボニーがバーソロミュー・くまを見て涙」と勘違いするようなシーンが出た。当サイトとしては、2人は何の関係もなく、ボニーは天竜人を見てエースを思い出して泣いたと考察。
モモの助も初めての紹介では「錦えもんの息子」と、白々しく嘘が書いてあったので、コニーとボニーも無関係で、コニーに化けたら通用してしまっただけの話。


●ダダンの正体……ルージュ本人? ボニーの母親? ロジャーの妹? いや、ガープの娘でボニーの姉だ! そしてルフィの伯母!
 2008年の話だが、ルフィの母は中年女性で美しくないという作者発言がある。作者の2008年の母親像から変わってゆき、ルージュという母親が生まれたという思考で良い。そして、育ての母親(中年女性で美しくない)がダダンなのだ。てか、ルージュはそばかすで美しくない。ブスってほどでもないが。くせ毛も強い。
 一方、ガープとの関係も深い。考えられるのは、ガープの妻、ガープの妹、ガープの娘! ガープの娘は3人いて、ダダン、ルージュ、ボニー。これでどうだ? ダダンは中年だが、ガープの長女には収まろう。ダダンは母親ではなく、エースとルフィの伯母なのだ。ダダンは育ての母親であり、実の伯母というギミックといえる。母親が訳ありの2人にとって、これ程までに適格な母親代わりはいまい。ダダンがルフィやエースの血縁者で、しかもガープの娘となれば、ルフィやエースをダダンに預けた強力な理由になる。ガープが自分の孫達を預けられるような信頼できる女。エースやルフィを売り飛ばしたりしない女。妹でもいいが、娘ならば完璧。エースが死んだ時、怒り悲しんだダダンだが、むしろボニーの方が死ぬ前に泣くという態度だった。
 いくら山賊でも女性(ダダン)を弱みで脅して従わせるなんてガープは酷過ぎる。また、ガープはダダンの頭を殴っている(アニメで)。たとえ妹でも×だ。しかし、山賊になってしまった娘を叱りつけるという観点では、ガープがダダンに暴力が出たとしても、じゃじゃ馬娘にならばするような態度なので説明が付く。
 ここでダダンの後ろにいる男が、ボニーの側近とソックリという事実がある。ボニー=能力で若返ったダダンと考える人もいる。ただ、この場合、髪の毛の色まで変わる事になり、お薦めできない。ダダンとボニーの違いとしては、大食い度合いとタバコを吸うか吸わないかだ。ボニーには酒飲みの描写も無い。ルージュとダダンとの違いだが、髪の色は金髪と赤茶髪となる。ダダンとボニーの側近がソックリという事実だが、男達は兄弟だったり、男本人で矛盾が無い。つまり、ダダンとボニーが姉妹という関係者となれば、似た男がいてもおかしくないのだ。


●ガープの娘・三姉妹
ダダン……山賊……ガープが女性に強要しても成立するとなれば出来の悪い娘が適当、ガープが孫息子達を預けてもまず裏切ることが無く信頼に値する強い関係、口が半開きになりがちな所はガープにソックリ
ルージュ……海賊王の女……お父さんのガープには出産に立ち会ってもらった、死刑が迫ったロジャーのガープへの要望は「父と仕事とでは、父を取る男だと信じている」という意味、ルフィを産んでおりルフィの祖父はガープに
ボニー……海賊……夫のドラゴンは養子でモンキー・D・ドラゴンとなった、イヤリングがバナナでモンキーを連想、エースという息子の死で泣いたり怒ったり


●ダダンとガープ
 ダダンは若い頃に勘当されているとかで、ガープをお父さんとは呼べない。あるいは、ガープは父としての責務を果たしておらず、ダダンの方から父とは呼ばないつもり。ちなみに「ガープさん(アニメ)」や「あんた(コミック)」と呼ぶ。また、ガープがいない時には「ガープ」と呼び捨て。山賊がガープの裁量で見逃してもらっているのではなく、父親だからこそ少なくともガープには海軍へ引き渡されていない。作者によるカムフラージュのため、「見逃してもらっている山賊の女頭なので、強要されても文句を言えない」という設定に誘導している。作者がエースをロジャーの息子だと誘導する大事な時に、ダダンが「お父さん」と呼んでしまったら、全部バレるのではないかと、熟考しての呼び方なのだ。ダダンが山賊である以上、ガープが見逃したから絶対安心という保証は無い。つまり、見逃してもらう他に、ガープには頭が上がらない理由がダタンにはあるのだ。また、ガープが見逃す理由は、肉親だからという別の視点もある。ガープは特にルフィに関しては、捕獲するチャンスが幾らでもあった。身内には甘いのだ。「見逃してやっている」という設定に対しては、「なぜそもそも見逃しているの?」と考えればいいのだ。
 念を押すが、ガープは自分の孫でロジャーやドラゴンの息子達を、どれだけ信用できる人に預ける必要があるのだろうか? 「見逃してやっている山賊」程度に預けて、本当に大丈夫なのだろうか? やはりガープ自身の妹や娘など、強い信頼が存在し、しかも、その女に強要したり締め付けても裏切らない何か、少年達を人質にとってガープを脅迫したりしない何かが必要なのだ。血縁以外には考えられない。エースやルフィはダダンの甥となる。なお、ガープの妹では「ガープさん」という呼び方は無い。ガープのイトコとか姪とかならば、さん付けはあり得るし、「ガープは育ての父親」というケースも想定だけは可能だ。ただ、それならば、読者に隠す必要が無い。また、ガープがダダンの育ての親では信頼が1ランク落ちる。もっと後で詳しく語るが、実在の女海賊アン・ボニーのアンこそがダダンのモデルなので、ガープの実の娘がダダン・ボニーとなれば、ボニーとの血縁も作れる。
 ガープの娘にこだわる理由だが、ボニー=ガープの娘を前提にボニーとダダンの後ろにいる男の説明がしやすいからだ。姉妹以外の関係でもいいのだが、ボニーの母親はマムだし、ボニーは正体が年増(おばさん)なので、ダダンの娘というのも無理がある。姉妹以外に思い当たらないのだ。そして、ルフィやエースの実の伯母となれば、母親代わりとして最適の域だからだ。年齢的にも、ガープの娘にピッタリ収まる。ガープはルフィとエースを海兵にしたいのに、なぜ山賊のダダンに預けるの? 山賊という立場よりも、伯母という立場の方が強いからだ。「ガープにとって、ダダンは山賊ではなく娘」と言い換えると理解できるだろう。
 ダダンがガープの娘だと信じられない人は、試しに「ガープさん」と言う呼び方を「お父さん」に変換して、もう一度、ダダンのシーンを見返してみよう。そもそも、なぜガープが来た時、ダダンは驚いたのだろう? 逮捕しに来たわけではない事は、すぐに分かったはずなのに、ヘコヘコしている。親不孝を恥じている娘のもとへ急に父親がやってきて、妹の赤子を預けられて迷惑そうにしている姉の姿が浮かび上がるはず。
 ちなみに、ガープはダダンの事を「友人」と称した事がある。パワハラしたり叩き殴る相手が友人のわけがなく、しかも異性だ。読者が事実だと認定できる設定をガープが口にしたわけではない。つまり、ガープのあの台詞は、聞き手に対する嘘。読者ですら、それは嘘だと気づける。


●ダダンがガープをお父さんと呼ぶと連鎖的にバレるカラクリ
 ダダンはルフィの母親ではないのにガープの娘となれば、ボニーの後ろにいる男との関係で、ダダンの妹がボニーだとバレやすい。ルフィがガープの孫なのは確かなので、ドラゴンが養子でボニーがルフィの母親なのかという流れに一旦はなるが、ボニーはエースの母親が適当。となれば、ルージュこそがルフィの母親だと、作者が一番隠したい事がバレる。まあ、当ページは、ダダンについて何も考える事無く、ルフィの母親をルージュだと見抜いた。
 カーリー・ダダンはカーリー・D・アダンと考えられる。一般的にカーリーというのは、インドの上級の女神で、かなり破壊的。ガープも悪魔ガープから名前を取っている。


●演出のための嘘でも長引くと公式設定
 作者視点で考える。あるキャラクターに嘘をつかせたとする。もちろん、物語を面白くするためだ。読者視点で嘘だと気づける作中の嘘もあるが、読者を一旦、欺くような嘘・秘密もある。通常は数ヶ月以内に読者・視聴者にそのトリックが明かされ、あくまでその場面を盛り上げるための演出だと気づける。しかし、トリック開始から20年経ってしまうと、たとえ読者を一時的に誘導するつもりの嘘・秘密が公式設定になってしまうのだ。
 嘘はそれを嘘だと知るまでは真実だ。ルフィの父親がドラゴンというのは嘘だが、多くの読者に取っては、嘘だと認識できるまでは真実という状況に沿っている。まあ、嘘を信じてしまっている事に加え、当ページを読んでいない事が理由だが。


●ルージュとガープ
 ガープがルージュを海軍に引き渡さなかった理由は娘だから。父と娘の関係か、海軍としての仕事を取るかで、もちろん娘を選んだ。ダダンを海軍に引き渡さない理由も娘だからというわけで、冷静に考えると、ルージュもダダンも同じ扱いをされている。2人に対して同じ事をやっている理由は身内だからだ。
  ポートガスDルージュという名前の説明だが、ガープがポートガスの家にルージュを預けた、つまり養子に出したというケースが考えられる。差し当たり、ガープの親戚が想定される。ガープはとにかく肉親を人に預ける傾向にあり、娘達も預けられたのだ。なお、後の考察で、ルージュをビッグ・マムの娘だと判断し、子供の頃に捨てられたかはぐれたと分析。ポートガスという姓もこれで自然。
 ルフィとガープが実の孫と祖父という設定は信頼できる。ロジャーの息子がルフィも確定的。となれば、ガープの娘がルフィの母親でなければならない。つまり、ルージュはガープの娘だ。


●ガープとエース
 ガープは赤犬に殺されそうになったエースを見て、「(ワシを)このまま押さえておけ、サカズキ(赤犬)を殺してしまう」とセンゴクに語る。エース(エースの母親)がもし他人ならば、赤犬を殺す程に感情をたかぶらせる必要が無い。孫だからこその激昂だ。エースがルージュの子供だという誤誘導に当てはめてもルージュの父がガープとなるし、エースがボニーの息子だという真相に当てはめても、ボニーの父がガープになるという、重要なシーンだ。なにが導かれるかというと、エースもルフィもガープの孫なのだ。父親はそれぞれ明かされているので、ガープの娘達こそが、それぞれの母親なのだ。ドラゴンが、むこ養子という事も確定する。


●ボニーとルフィ
 ルフィはボニーよって年齢を3歳マイナスされた。ワンピースでは、能力影響後の年齢が設定となる。例えば、モモの助は26歳くらいでも8歳だし、シュガーなんて22歳なのに能力で年齢が固定されたことを理由に10歳とされる。


●ドラゴンとエース
 ドラゴンとエースは中盤ではずっと親子関係とされていて、顔付きに関しては似ている方だと言える。ルフィに対してエースは似ていないし、ルフィに対してドラゴンは似ていない。つまり、ドラゴンとエースの関係は、当初の設定通り父息子で、ルフィこそがドラゴンの息子ではないのだ。そもそも、ドラゴンもエースも、「どうせロジャーの息子がルフィ」という読者の想定を嫌った作者による、ダミーの父と兄だったのだ。読者に対し、ルフィの父をロジャーから切り離すために登場させたようなキャラクターなのだ。エースが兄でなくなった後は、ドラゴンも父ではなかったという展開というわけだ。


●ボニーとエース
 たとえ母親でも、処刑が発表された時点では泣く必要はない。ガープや白ひげがなんとかしてくれると信じていたからだ。そして、ガープは何もしてくれず、白ひげも血を流した。もう泣くしかない。
 母親のボニーは、エースが死ぬ前に既に泣いていた。エースは処刑されていないのに、兄弟姉妹程度の理由で泣き始めるわけかない。母息子は確定だってば。でも、ボニーをルージュだと思ったら迷走する。ルージュとボニーは別人ながらも関係者(姉妹)。ルージュが産んだのはエースではなくルフィなのだ。海賊王ロジャーの一族が全滅してどうすんの? と言うか、最初の内はルフィがロジャーの息子(孫)という話は根強く存在していた。作者はこれを嫌ったからこそ、ドラゴンが父親だとかトリックを演出したのだ。
 それにしても、エースがゴールド・ロジャーの息子だと発表された時(56巻末)の、皆の説明的台詞が笑える。「ドラゴンの息子じゃなかったのか」とか「ルフィの兄じゃなかったのか」とか、いちいち説明している。ロジャーの息子という話さえ語れば、ドラゴンの息子じゃない事は読者の誰もが判断できる事だ。そんなわざとらしい説明をする理由は、もちろんルフィこそがロジャーの息子で、わざわざ親子関係を強調する事で読者を欺くためだ。なお、将来的にはルフィこそがロジャーの息子だと明かして楽しませるためだ。
 ボニーとエースとが恋人と信じている人は少ないだろうが、一応語っておく。大食いや屋根上からの登場などが共通していたりと、恋人の表現ではない。また、エースが死んでから泣けばいいのであって、死ぬ前に大泣きはおかしい。タイミングとしては、処刑が決まった時点ではなく、ロジャーの息子だと発表された時に泣いた。処刑が決まっただけでは、単に驚くだけのボニーだった。恋人ならば、処刑が決まった事が重要だが、母親ならばロジャーの息子だと発表された事で、処刑と加えて泣く理由になる。理由としては、ロジャーの息子でもないのに息子が処刑されるなんてあんまりだからだ。彼女が生んだのはドラゴンとの息子であって、エースは本当はロジャーとは関係ないからだ。次に、エースとボニーが恋人ならば、作者はそれを隠す必要が無い。普通にエースを慕ったり、尻に敷くボニーを表現すればいいだけ。エースとボニーには男と女の匂いがせず、近親の匂いしかしないのだ。もう1つ根拠があり、ボニーの真の年齢は40歳超。ハタチ前後のエースと恋人というのは無理がある。
 ちなみに、実写ドラマなどを見ていると、青年の命のピンチで取り乱すのは、恋人ではなく母親が通常だ。ましてや姉や妹程度が、兄弟が死んでもいないのに大泣きなんてのは無い。元より姉弟を明かした設定ならばともかく、隠し事の暗喩としては、一流の作者が実施するような表現ではないのだ。恋人なら隠す必要は無いし、大食らいとか似ている所は不要だ。とにもかくにも、母息子なんだってば。
 それから、現金の話にすると分かりやすい。産んだ子供のためならば、お金を惜しまない事が通常だ。一方、兄弟姉妹の借金や病気の治療費なんて、余程に仲が良くない限り、嫌ではなかろうか? 離ればなれで育った兄弟なんて他人も同然という事だ。そんな所からも、ボニーとエースとの関係がハッキリする。


●ボニーとエースの双子説を完全却下
 まず、双子説を主張する人の根拠だが、ルージュがロジャーに指定されている子供名はエースとアン。歴史上の実在の女海賊にアン・ボニーがいるので、ボニーもエースと一緒に産まれたのではないかという主張だ。また、大食いが共通しており、エースの死で泣いているので、肉親を信じたいわけだ。
 しかし、エースの双子の姉妹というのは、完全却下となる。まず、誕生日が違う(エース1月、ボニー9月)。年齢は操作後を公式にしてもいいが、誕生日が違うというのは、もはや公式の存在価値が無くなってしまう。悪魔の実の能力によって年齢が変わったとしても、誕生日が変わるわけではないのだ。流石に公式がそんな酷い事はあり得ないので、誕生日そのものは正確と考えるべき。双子説を信じたい人が、「エースからボニーへ年齢を移動させたので、誕生日が違ってもOK」と語る事もある。しかし、既に生まれている赤子と妊婦が海軍に調べられる以上、早産でボニーが産まれていたとしたら、ルージュとボニー自体が海軍に連行されてしまう。また、女の子ならアンなのに、ボニーと名付けているので見当外れ。ボニーにとって自分もロジャーの娘だとしたら処刑対象だ。離れて暮している双子の弟の事で驚いたり泣いたりしている場合ではないのだ。なお、年齢もボニー想定22(2年後には24)とエース20で双子は論外。双子でない更なる根拠だが、ルージュが生んで抱きかかえていたのは1人の赤子。どこにも証拠が無いどころか、否定される証拠ばかりなのに勝手に双子にしてはならない。「エースの死に直面して泣いたから双子だ」という妄想を信じるためであってはならないのだ。双子説を信じたい余り、ボニーは名前も嘘なんだとか語る人もいるが、ジュエリー・ボニーのモデルがアン・ボニー(妊婦)である以上、名前までも完全に違っていたら、もはや作者がモデルだと明かす意味が無いし、読者の双子考察の根拠も失われる。モデルが妊婦という事実は誰かの母親という事を意味する。
 だいたい、会った事も無い双子の兄弟、しかも常に命を張っている海賊同士なのだから、処刑されそうになったくらいで大泣きするわけもない。反面、腹を痛めて生んだ母親ならば、離ればなれであっても、処刑に直面したら泣くのが当然だ。泣くとすれば、恋人なんて可能性もあるが、大食いなど似ている所が多いので血縁というのは確定的だ。他には、ボニーの年齢は曖昧に表現されており、年齢を大きく偽っている証拠が挙がる一方で、大股開きをすることから、子供を産んでいる表現が埋め込まれている。双子ではない証拠はもっとあり、エースと双子ということは、ルージュが母親を前提にロジャーの娘というわけで、そんな女は処刑対象だ。ある程度自由に活動しているボニーはロジャーとは関係ないのだ。以前は捕まっていた事もあり、その時に生きながらえている以上、ロジャーの娘ではない。
 信者は「男ならA(エース)、女ならAN(アン)」という話の誤った解説を信じている事も要因なのだろうが、エースとアンはそれぞれにDをつけてダダンの事だ。史実のアン・ボニーはダダンとボニーの2人の事なので、ボニー1人を指しているわけではない。ちなみに、ボニーに双子がいるとすればダダン(アン)だ。ダダンとロジャーの関係は当ページを読み進めた所に解説してある。アン・ボニーという歴史上の女海賊がいて、ルージュの娘だと信じたいのだろう。しかし、史実のボニーにはメアリという妊婦の友達がいた。つまり、モデルとした実在の海賊自体がメアリと母娘のような立場ではないのだ。一方、ルージュの息子はエースではなくルフィとなれば、ボニーはルフィの双子の姉妹でこそあれ、エースとは無関係だ。仮にルージュが生んだのが双子説を採用するにしても、エースの双子姉妹ではないというわけだ。
 まとめると、ルージュがエースを生んだ事を信じている人が、ボニーとエースとの共通点を見つけて姉妹だと迷走している。ボニーとエースが似ている理由は母息子だから。ルージュが母親という前提さえ無ければ、ボニーとエースが母息子だと思考へ流れるはず。もちろん、ボニーとルージュが同一人物という別の迷走をしている人もいるが。


●ボニーとエースの姉弟説を却下
 双子じゃなくて、エースの年上の姉だという説も却下しておく。まず、アニメのロジャーは牢獄でのガープのとの会話で「信じられるか、オレにガキが生まれるんだぜ」と言っていることから、初めての子供となる。また、ロジャーの子供が何年も前に見逃されているのならば、エースを産んだとされる出産時だけ海軍が注目するのはおかしい。もうこの時点で何年も先に生まれた姉はあり得ない。エースは1月生まれ、ボニーは9月生まれなので、ボニーが4ヶ月前に生まれたとすれば、即座にルージュは逮捕されるし、1年と4ヶ月前(未熟児出産)でも海軍のチェックはされる。2年4ヶ月前というのは、ロジャーは父親らしき様子を目撃されていない時点。つまり、エースの姉説は完全終了となる。更にダメ押しをする。同じ時期に妊娠しつつ、1年4ヶ月または4ヶ月前にボニーが生まれているとして、「女の子ならアン」と言われているにもかかわらず、ボニーという名前を付けているのはおかしい。既に女の子を生んでいるルージュが、20ヶ月胎児出産後に「女の子ならアン」とルージュが語るのは不自然。ましてや、アンという女キャラが姉ならともかく、ボニーという名の姉は無い。要するに、女の子なんて産んでいない証拠だ。次にボニーがエースと年の差が数才までの近い年齢だと仮定する。エースがロジャーの息子というのは皆には秘密だった。にもかかわらず、ボニーが自分の弟だと知っているのは不自然。最近、知った場合には、それまでずっと他人に過ぎない人間が、まだ死んでない時点で泣くのは変。もし、ルージュがロジャーの娘としてボニーを先に産んでいたとしたら、2人目を命懸けで守る必要は薄れる。初めての妊娠だからこそ、絶対に命を守りたかったのだ。また、海軍の調査では、エースと年の離れた娘をルージュが孕む時期には、ロジャーはルージュの近く(バリテラ島)にいなかった。これで姉弟は却下される。エースの母親がボニーならば、血縁者(我が子)だという事を知っているのは自然。モデルのアン・ボニーは妊婦なので、現在のボニーの腹に誰もいない以上、ボニーは経産婦と考えるべき。ボニーの真の年齢はおばさんと考えれば、エースこそが息子なのだ。
 ジュエリー・ボニーは、エースの父親違いの兄妹(姉弟)だという説もある。しかし、ロジャーが父親ではないのだから、ロジャーに娘の名前として指定されたアンに関係する名前をつけるのはおかしい。そもそも兄弟姉妹だと信じたい理由は、「エースの死で泣いたから」のはずだ。どうして兄弟姉妹が処刑されそうになった程度(白ヒゲの奮闘で助かる可能性もある)で、ボニーが驚いたり泣かねばならないのだろう? 泣いた理由は、処刑対象になった事そのものというより、ロジャーの息子でもないのに処刑対象になった事にある。ビッグマムはハートの口紅をしており、娘達はハートの口紅をする。ボニーの母親はマムで確定。もちろん、ルージュの母親もマムとなるが。(ルージュとは日本語では口紅の意味、フランス語では赤) 種違いの弟で泣く事を認めてしまうと、例えば、ボニーとエースがイトコ だとか義姉弟とか幼なじみとか、そんな理由でも泣かねばならなくなる。言い換えると、もし、種違いの姉ならば、それを読者へ隠す必要は無く、作者は物語で普通に語ればいい。エースに種違いの姉がいる事を隠して、読者に何か面白い事が起きるのだろうか? 反面、母息子を隠した時に、面白い事が起きる事は確定的なのだ。また、エースの方には、姉としてボニーを思う気持ちがゼロだ。しかし、母親を勘違いしている場合には、ボニーへの気持ちがないことこそで成立する。
 ボニーとエースが肉親というのは正解だが、双子や姉弟である必要は全く無いのだ。エースの状況が変わる度に作者はボニーを出してくる……作者が関係を隠しつつもボニーを登場させる理由としては、母息子という、たとえ一緒に暮していなくても存在する強い絆こそが理由だ。そもそも、ドラゴンをルフィの父親だと信じているからこそ、双子や姉弟という話になるのだ。ルージュの息子がルフィで、父親がロジャーという真相に到達した場合、今更、ボニーとエースの関係を双子や姉弟だと思うはずがないのだ。
 いずれにしても、ボニーの双子や弟がエースだとして、作者が何を表現したいのか理解不能。「ルージュがエースを産んだ」という誤誘導が成立し続けるので話にならないのだ。ボニーとエースが母息子という話は、連鎖的にパズルのピースが埋まり、ルフィこそがロジャーの息子という図式が成立するという極めて重要な裏設定なのだ。


●ボニーはボニー
 エースの母っぽいのでボニーの正体がルージュという話は当サイトではしつこく否定した。他には、口紅が同じなのでマザーカルメルが若返った姿だとか語る人もいる。もちろん、仮定するのはよいが、だとして作者や読者にどんなメリットがあるのかも考察せねばならない。ガープの娘とか、エースの母というのは、パズルが組み合わさるが、カルメルなど、新たなパズルを作るような方向は却下としたい。なお、カルメルというのは、相当に重要な人物。ボニーとして1億4000万の賞金首には当てはまらない。仮定したら、証拠を見つけてちゃんと発展させるか、証拠が無い場合には可能性を閉じておこう。
 ボニーとエースの関係を双子や姉弟と考える人も、ボニーが母親だと認めつつもルージュと同一人物だと考える人も、同じミスをしている。そのミスとは、ルフィの父親がドラゴンで、エースの父親がロジャーという部分だ。このミスさえ直せば、エースの母をボニーとしつつ、ルージュとは別人という整合状態に落ち着く。
 ボニーとカルメルの口紅が同じ理由は、ボニーはビッグマムの娘で、ビッグマムの育ての母親がカルメルだから。


●ダダンに預けた時の状況
エース(1月生まれ)……赤子だった
ルフィ(5月生まれ)……ルフィが推定17歳になっている10年前、既にゴム人間だった

2人の年齢差には2つの考え方がある。エースとルフィとが同じ年に産まれ、人物がチェンジしたケースと、ルフィが産まれた3年後にエースが産まれ、人物だけでなく年齢もチェンジしたケース。

  エースを預けた10年後にルフィという描写は無く、実は生まれたばかりのエースを預けたのはルフィが生まれた3年後で、その7年後に年をマイナス3されたルフィが7歳としてダダンに預けられた可能性もある。預けた理由は、ロジャーと同じゴムゴムの能力を持ってしまったため。本当に7歳なのかという話になり、ロジャーの子供だと連想されやすいからだ。17歳など、ある程度成長したならば、そう簡単には殺されたりしないので、ひとまず子供時にはダダンの所にというガープの思惑だ。どの時点でルフィの年齢をエースに移し替えたかも考察する。 ボニーは姉ダダンの所にいる成長したエースにこっそり会えた? その時にエースの年齢を加算させられた事になる。徐々に移るという能力がボニーから出ればバッチリだが。ルージュが赤子から年齢を吸い出した能力は徐々にだが、それはルージュが常に腹に抱えての話。
 次に、ルージュがルフィを産んだ4ヶ月前に、ボニーがエースを産んでいたとしたら、そのまますり替えてロジャーの子としてエースをダダンに預け、ボニーの息子としてルフィが育ち、期を見てボニーがルフィを3歳マイナスした。見た目7歳の時にゴム人間になってしまったので、仕方なくルフィもダダンの所へという経緯となる。つまり、ルフィとエースと同じ年生まれで、年齢自体はチェンジせず、ルフィ単独でマイナスにした。同じ年の方がスッキリして良いかな?
 年齢自体もチェンジした方が面白いのだけど、ダダンにエースを預けた時点のエースがどう見ても赤子なので、4ヶ月とかその程度しかごまかせないと考えた。その後にボニーがチェンジではスッキリしないのだ。

 誕生日は読者が提案したものを採用することがあるが、多くは作者自身の発表。また、読者の案を採用する場合も、矛盾がないかチェックした後となる。エースと双子となる人間がいるとして、その誕生日を著しく異ならせるミスはあり得ない。仮にミスしたら、作者から訂正がある。29女シャーロット・プラリネは21女に訂正されている。シャーロット・フランペも33女から36女に訂正された。ちゃんと裏では順番を抱えているからだ。


●すり替えの経緯
1.ある年の1月にボニーからエースが産まれた
2.同じ年の5月にルージュからルフィが産まれた
3.エースをダダンに預け、ルフィをボニーの子とした
4.成長する段階で、ルフィがボニーに年齢を3減らされる
5.ルフィがロジャーと同じ能力を身に付けてしまった
6.ルフィもダダンに預けた

  エースとルフィの誕生日が逆でも、1と2を逆にして同等の経緯となる。エースが年上という設定を活かしたかったら、1と2はそのままでよい。ボニーの能力でルフィから年齢を減らす理由は、公式に17歳(2年後には19歳)とあるから。ただ、「エースは実の兄ではありませんでした」とか「クロコダイルは女でした」と、公式からの変更がありならば次の話に繋がる。ルフィはチビなだけで、実はゴムゴムの実を食った当時は7歳ではなく10歳でしたという設定を認めることも可能になり、ボニーの能力すら不要となる。単純に同時期に産まれたエースとルフィを取り替えて、ルフィの年齢を3引いた状態だと本人などに信じ込ませて完了だ。すり替えが肝であって、年齢操作は説明の1つに過ぎないとも言える(年齢操作しなくても成立してしまう強力な話がすり替え説)。なお、筆者としては、ルフィはボニーに年齢操作されたと考えている。3マイナスされてその年齢で生きてきた人は、その数字の年齢になるという説の方が、公式の年齢も活かせるからだ。言い換えると、20歳の人が3引かれても17歳というのは納得できないにしても、子供の頃に3マイナスされて育った人は、育った後の年齢こそが公式設定に記される。


●なぜルフィは母親から引き離されたか
 ルージュ説を知らない人がそんな疑問を持つ。ルージュが死んだからが答えだ。エースの母親ボニーはお尋ね者なので、エースも引き離された。


●ダダンはエースを育てた実績でガープはルフィも預けた
 実際のダダンはルフィを放置したりしているのだが、エースを10年間育てた実績がある。ゴムゴムの実でロジャーとの関連性を疑われる事になったロジャーの息子であるルフィを、実績のあるダダンに預ける流れというわけだ。ルフィは赤子スタートではないし、ゴムゴムの実でそう簡単にはくたばらないと判断したからという側面もある。なお、実を食う前も、ルフィはガープによって鍛えられているので、人から隠したい事があるとすれば、ゴムゴムの能力だ。


●ルフィとエースの作中の年齢は相対年齢
 ルフィと義兄弟の回想シーンでは、サボは「10歳」のように絶対年齢で記されている。しかし、ルフィとエースに関しては「10年前」のように現在からの相対時間で紹介されている。要するに、ルフィとエースの公式の年齢というのは、推定であって事実ではないのだ。検証したい人は、コミックの59巻を見てみよう。


●ダダンとルージュは姉妹ながら恋敵?
 ルージュはロジャーから、男の子ならばA(エース)、女の子ならAN(アン)という名前を付けるように言われている。父と母のDから両方にDを付けると、DADAN(ダダン)となる。ロジャーとルージュの子供にDが付く事は確定なので、AまたはANにより、自動的にダとダンが埋め込まれる。両親ともにDというのもポイントだ。ダダン自体がロジャーの関係者という事を想定する人もいる。しかし、アン・ボニーという実在の女海賊(妊婦)がモデルだと考えると、むしろダダンとルージュに強い関係や共通性があると言える。ロジャーを関係させて考察を進めよう。次は物的証拠が一切無いのだが、状況証拠は揃っており、矛盾自体も無いので語ってみる。ダダンはロジャーと付き合いがあった。しかし、ロジャーはダダンに振られた。そして、後に妹のルージュとは1つになった。ロジャーはせめて自分の子供には、ダダンの名前を入れたかったので、ルージュに「男の子ならばA、女の子ならAN」と指定したのだ。例えるならば、自分の初恋の女子の名前を、自分の娘に付けるような行動だ。ゴールDエースとゴールDアンとなればダダンの名前を埋め込める。ダダンの本名はモンキーDアンと思われ、勘当されたのでモンキーは名乗れない。アン・ボニーというのは、ジュエリー・ボニーの事というより、ダダン(アン)+ボニーの2人の事だ。指定した名前はダダンの部分だけとなれば、ロジャーの本来の性的ターゲットはダダンなのだ。
 ダダンをロジャーの関係者だとして、消去法で行くのだ。差し当たりロジャーの妹がダダンだと仮定して、なんで妹の名前を子供達につけなくちゃならないの? そう考えていけば、自分の好きな女ダダンの名前を、子供達に付ける事こそが最適だと判明する。ダダンがガープの娘という話には納得できない読者でも、好きな女の名前を子供にというのは納得できたと管理人は考えている。ロジャーの息子は、ロジャーの昔の恋人が育てたという設定というわけだ。なお、ロジャーの一族は皆殺しなのだから、ダダンがロジャーの妹だったら、のうのうと生きていられない。ロジャーの元恋人とか、憧れの女性の位置づけにダダンが立つのだ。ロジャーは若い頃のダダンと顔付きが似ているルージュを愛人にした。きっかけはそうでも、ルージュへの愛もあったろう。
 ちなみに、ダダンという名前は、ルージュによる女の子ならアンとか語られた次のページに登場する(コミックの話)。


●作者コメント(2008年)「ルフィの母親は、中年で美人ではない」を追求
 作者はルフィの母親が出るとしたらという仮定で語っている。別にその通りにしますという確約ではない。そして、そのモデルはダダンという育ての母親には導入された。物語当初よりロジャーの息子がルフィという作者の想いがあるので、祖父のガープが登場した時点でガープの娘こそが、「中年で美人ではない女キャラクター」という意味で語っている。つまり、ガープの娘に「中年でブサイクキャラ」を想定していたのだ。ダダンがガープの娘候補として登場した裏付けとなる。作者は気が変わって、やはりルフィの母親は少なくとも若い頃は美人で死んでいるという設定に変更した。また、ガープの娘でブサイクキャラは育ての母親・伯母のダダンに割り当てる事で、最初に語った母親像を裏切る事なく表現できたと解釈できる。
 作者は近年になって「母親なんて描きません。冒険とは反対の要素だから」と語った。つまり、生きている中年ブサイクのダダンは、母親であってはならないのだ。もちろん、伯母のダダンに設定されたので、作者は自分の言葉を活用していることになる。ただ、若い頃のダダンは美人だと確認でき、一方では、「ルージュは死んでいて冒険を邪魔しない美しくないパーマ女」というわけで、冒険の邪魔をしないとかパーマ女の話をするなら、ルージュこそが完全にルフィの母親としてマッチする。


●ルージュの死でこらえるガープ
 ルージュの出産に立ち会ったガープだが、ガープ自身は「ルージュが腹の中に長期間抱えていた事」を把握しているからこそ、その時に立ち会えた。むしろ、ガープこそが、その能力の実をルージュに渡して食わせたと考えられる。なお、このシーンでは、産んだ子が誰かは考えなくていい。ガープが若い女の死で見せた顔に、どんな意味があるかの話だ。ちなみに、ガープは出産の前日辺りまで、ルージュと面会していない。つまり、対面で会ったばかりの人間が死んだに過ぎないはずなのに、死んだルージュでひどく動揺した顔になったのだ。
 他人を叩き殴るようなガープ、これまでに死なせた海賊も大勢いよう。軍隊所属なので人の死、若くして病死した人も見てきたはずだ。にもかかわらず、ガープはルージュの吐血と死で、ひどくうろたえている。まるで娘が死んで泣きたいのをこらえるように。ロジャーの依頼は、母と子供の保護だが、少なくともロジャーが一番気にしていた子供が無事な以上、そこまでうろたえなくていいはずだ。他人ならば、基本的な黙祷とか残念な顔、ロジャーへの詫びの顔でいいはずだ。ガープが娘に悪魔の実(後にボニーが食う)を食わせたとなれば、詫びるとしたら娘のルージュにだ。もちろん、ルージュ自身はガープに感謝しているだろう。
 むしろ、ガープがあれだけの泣き顔で済んだのは、ルフィが産まれたからだ。娘は死んだものの、孫誕生の喜びで大泣きせずに済んだのだ。「娘よ、よく頑張ったな。赤子は父の私に任せろ」みたいな顔と言える。ガープの顔の意味を「男の子が生まれたので、ロジャーの息子として将来は不憫な赤子よ」と解釈する人もいる。だが、赤子がルフィでも成立するし、ロジャーの息子だとバレていないからこそ、海軍にはずっと見つからなかった。赤子が生まれる事は確定していたのだから、女の子ならば大喜びというシーンでもあるまい。そもそも、生まれる事は喜びで、やはり赤子を不憫に思ったのではなく、素直にルージュの死が顔の原因だ。


●ガープを棍棒で殴ったダダン
 エースの死の後、ダダンはガープを棍棒で殴った。ガープには見逃してもらって頭が上がらないはずなのに、ダダンがこんな行為ができるとしたら、やはり娘だからこそ。ダダンの方がむしろ悲しんでいる様子で、育ての母というのもあり、甥っ子という家族の死で怒っているのはダダンの方が強いくらい。そもそもガープの依頼で預かったのだから、ガープが責められ、ダダンの責めに耐える理由があるとすれば、ダダンそのものにエースとの血縁がある事で説明が可能なのだ。いくらガープが家族を守れなくても、家族以外の人間が棍棒で殴るのは立場が成立しない。ダダンはガープに対し、エースを家族と呼んでいる(ある時期からは一緒に住んでもいないのに)。ガープとエースが血縁だからこの表現となる。つまり、仮にエースの母をルージュだと信じる場合でも、ガープの娘はルージュなのだ。そして、そのルージュの息子と親戚であるダダンは、ルージュの姉という位置が最適。
 ちなみに、センゴクもエースとルフィをガープの家族と呼ぶ。エースとルフィの立場は逆に捉えているものの、同じく孫である事情を知っているというわけだ。


●牢獄のエースがガープにポートガスの話をした時
 その時のガープの顔は、白けていた。エースは本当はポートガスとは関係ないからだ。インベルダウン(牢獄)でのシーンだ。
 ガープにとって、エースもルフィも孫なのだが、ロジャーの息子として処刑されるエースを不憫に思った。家族の1人であるエースが死にそうになった時は暴れそうになったし、死んだ後は嘆いたガープだった。ルフィがエースを助けに向かった時は、ガープは身体を張って止めようとした。理由としては、ルフィが戦闘で死んでしまったら、なんのためにすり替えたか分からなくなるというのもある。


●ルフィの母親をルージュではないと考える人の根拠
 当ページを見ていない前提で、次のように考えて行き詰まる。ルージュが生んだのは1人にしか見えない。エースの後にルフィを生むとしたら生きていなければならないが、生きているというのは信じられない。生きていてボニーになったというのも性格的におかしいし、ボニーはエースの心配しかしていない。つまり、ルージュがルフィの母親説はおかしい……という結論だ。ルージュが生んだ赤子は1人だとか、ルージュが生きているのはおかしいとか、ボニーはエースの心配ばかりという点は正しい。だが、前提である「ルージュはエースを生んだ」の時点で誤っているので、他が正解していてもルフィの母親だという思考になれないと分析できる。ルフィの母親がルージュであれば、生んだ1人の赤子こそがルフィという発想になる事で解決するのだ。ルージュは息子にエースという名前を付けたつもりだが、ボニーの息子である青年のエース(エースという名で育った青年)とすり替わり、実際のルージュの息子は、ルフィと呼ばれる青年に成長しているのだ。
 ルージュが生んだ赤子は1人、ルージュが生きているのはおかしい、ボニーはエースの心配ばかりを正しいとして考察しつつ、改めてルフィの母親をルージュかどうかを考察する。ルフィという名で育ったルージュの息子と、エースという名前で成長したボニーの息子とがすり替わったと考えれば、正しい部分を成立させつつ、真相に到達できるのだ。当ページを知らない人が、ルフィの母・ルージュ説を違うと判断する場合、ドラゴンがルフィの父だという部分以外は、ほぼ全て正解しているのだ。


●無意味な肉親関係は考えるだけ無駄
 ボニーがエースの姉妹とか、ダダンの娘という説もあるが、その設定では全く面白くない。言い換えると、そんな所で肉親の設定をして隠す事で、読者にとって何が面白いの? という話になるのだ。エースの母がボニーで、ダダンが姉となれば、連鎖的に全てのピースが埋まり、「ロジャーの息子がルフィ」という王道が成立する所が面白いのだ。なんせ、ほとんどの読者・視聴者は、ルフィの父をドラゴンだと信じているのだから。


●ワンピース以外の都市伝説を踏まえて
 イエスキリストが産まれた際、子供狩りをされ、小さい子供は連れて行かれたという聖書のエピソードがあるそうだ。ルシファーというのは、イエスキリストの事だという都市伝説がある。一方、ワンピースの都市伝説では、ルフィ=ルシファーだ。ルーシーという仇名もある。イエス(ルシファー)は子供狩りを逃れて救世主となった。ワンピースの赤子狩りで逃れた少年は、ルフィ以外の何者でもないのだ。
 イエスの最期は処刑された事になっているが、生き延びたという都市伝説もある。ルフィも処刑から生き延びているのだ。ここにも、ワンピース外の都市伝説との共通点がある。また、イエスの身代わりは弟のイスキリという男で、義兄のエースが身代わりになる設定に沿っている。


●そばかすは遺伝しない、赤子を20ヶ月も抱える事は不可
 正確には、そばかすができやすい体質は遺伝する。つまり、その遺伝子をルージュの妹ボニーが持っていて、ボニーの息子であるエースに遺伝する事はある。ルフィはルージュのそばかすができやすい遺伝子を持っていても、できるとは限らない。
 現実では母体が赤子を20ヶ月も抱える事はできないようだ。海軍の調査は、ロジャー拘束後の10ヶ月となっている事から、ワンピースの世界の人間女性も9ヶ月ちょいが基準だという事。漫画だから、なんでもありではなく、海軍の調査期間で無理な事が判明する。要するに、能力で成長を制御した。


●シャンクスはポートガスの一族で、ルージュとは義兄妹? いや、シャッキーの息子で父親はレイリー!
 ガープの娘ルージュはポートガス家に預けられたが、そこにはシャンクスという少年もいた。ロジャーが麦わら帽子をシャンクスに渡した理由として、ルージュと関係者だからと語る人がいる。しかしながら、ルージュの関係者は、ガープやダダン、ボニーなので、ルージュがポートガス家を介してシャンクスと関わりがあるとしたら義兄妹となる。もちろん、シャンクスの方が弟というのはあろう。そして、義姉妹の子であり、本物のロジャーの息子ルフィと出会った後は、麦わら帽子は自分よりも相応しいと判断して託した。そんな大事な少年が怪物に食べられそうになったら、能力者にとって危険な海に向かい、腕を失ってでも助けに行かねばならない。
 ちなみに、シャンクスはシルバーズ・レイリーの息子では? 母親はシャッキー。シャンクスにシャッキー(シャクヤク)で、名前の最初が同じで、語呂が近い。ルージュとルフィ(ルーシー)もね。シャッキーとレイリーの子供がシャンクスというのは、彼らの年齢的にはピッタリとなる。結婚は不要で、ロジャーとルージュも結婚していないからこそ、ルージュはフリーでいられた。また、晩年のレイリーとシャッキーは、親友のような関係に移行した(肉欲は涸れただろうから)。

今更ながら、ルフィの母・シャッキー説を却下する話はこちら


●ガープの妻候補 : 妻なんていなくても子孫は残せるし、離婚も想定内で良い
シャーロット・リンリン(ビッグマム)……色んな男とガンガン子供を産む女
 祖母の英語はグランドマザーだが、グランドは壮大、マザーはマムとなり、実はルフィの祖母だった。
どこかの王女……どこにも証拠が無い、なおマムは一国の女王
おつる、カタリーナ・デボン、シャッキー……中年女やババアを挙げりゃいいってもんでもない


●ビッグマム(リンリン)の娘はたくさんいる
 その中には、ダダン、ルージュ、ボニー、シフォン、ローラ、プリンなどがいる。特にハート口紅のボニーの大食いには注目! マムはルフィやエースの祖母なので、ルフィやエースの大食いはガープというより、マムの遺伝。ガープは常識の範囲では食う方かも知れないが、極度の大食いとは思えない。

ビッグマムの能力……寿命を吸い取る。ルージュやボニーの能力に近く、強い関連性が想定できる。
 ガープはマムからルージュに食わせる実を受け取った?
ルージュの能力……能力者本人の寿命を渡し、対象に緩やかな成長を提供
ボニーの能力……能力者本人も含め、老いを等価交換

ハート口紅のマザー・カルメルがボニーの母親ではない理由としては、やはりリンリンと大食らいが共通している事だ。カルメルまでも大食らいでは、リンリンと設定がかぶりすぎている。よって、大食らいではない。


●マムの台詞「ガープの孫かい・・・」 ※重要ポイント
 ルフィとの血縁を前提にこの台詞が成立するとなれば、まず、ガープはマムの弟か、息子という事が想定される。ダダン、ルージュ、ボニーは娘ではなく、姪や孫娘というわけだ。だが決めるのは早い。ガープと呼び捨てで親密に呼ぶ相手となれば、過去の夫というケースがある。せっかく夫は40人超いるのだから、1人がガープでも問題ない。
 マムをルフィの祖母としつつ、「ガープの孫」を成立させるには、マムから離れたガープが「ワシの娘達だ」と、ダダン、ルージュ、ボニーを引き取っている事で成立する。マムにとってもルフィは孫なのだが、娘をガープが引き取っている場合、更に子供までは把握しきれない。ガープに孫がいるかも不確定な時に、ガープの孫が登場したら、マムにとって自分の孫でも「ガープの孫」という呼び方になるのだ。また、マムから遠ざかったガープが別の女と子供を作り、その子供という可能性もマムには想定できる。ガープの孫が自分の孫かどうか不確定な場合には、「ガープの孫」と呼ぶのは当然。
 それから、マムに取っては、ガープの子供、夫Aの子供、夫Bの子供……という区別になる。つまり、自分の子供や孫なんて無数にいる中、自分の孫かどうかよりも、どの男との孫なのかという事でこそ、区別できるのだ。試しにマムになり切ってみよう。大勢の男に抱かせた女になり切る。そして、子供をたくさん産んだ。たくさんいる子供達、自分の子供かどうかよりも、どの男との子供かの方が区別になると思わないかな? ましてや孫となれば、どの男の孫かで区別可能となる。マムに取ってルフィは自分の孫なのだが、「私の孫」ではなく、「(私と)ガープの孫」なのだ。
 とにかく、マムの孫がルフィという話と、「ガープの孫かい・・・」という呼び方は、なんと両立する! 娘を政略結婚の道具にするような母親なのだから、実の孫程度では可愛がる理由にはならないのだ。もちろん、味方になる可能性は大きい。少年誌なので無いとは思うが、ギリシャ神話では、女神ガイアは息子や孫息子と子供を作った。この場合、マムはルフィの祖母でもあり、曾祖母でもあり得るのだ。


●ガープは赤子を託せる相手が限られる
 ガープの元妻がリンリンだとして、当然身近には赤子の孫を育てられる人材はいない。ルージュは他界、ボニーはお尋ね者だ。ダダンは娘で、牢屋にいるわけでもないのだから、もはや彼女しかいないのだ。


●ガープはマムから逃げ出した
 逃げたガープは、マムにとって愛しさ余って憎さ100倍の状況。その孫が生意気となれば、取りあえずは許せない相手。ドンチンジャオ(尖り頭のハゲ爺)はガープを宿敵としていたが、ルフィとアッサリ和解した。マムと和解する布石とも言える。死闘を繰り広げる事は、永遠の敵を意味するわけではない。あのクロコダイルですら、頂上戦争でルフィを救った。
 マムは色々な人種が仲良く平和に暮す国を目指している。その思想に若いガープが乗ってもおかしくない。もちろん、容姿も今よりは綺麗だったろう。


●ビッグマムがルフィの祖母の1人
  ビッグマムというのは、ソルソルの実で命を吸い取る。マムの子供の父親はもちろん1人ではなく、多数いる。その中にガープがいたとしたら? もちろん、若い頃のマムは美人の可能性もあるし、醜い母親像を祖母に割り当てる事も可能だ。マムはDの一族とも言われている。ボニーはハートの口紅をしており、マムの娘とされるローラも同じ形なので、姉妹の可能性が高い。そして、姉がルージュとなれば、もちろん、マムの娘だ。親がマムならば、ルージュがロジャーの恋人(妻)でも不自然はない。ダダンとボニーの関係もあるので、マムの娘がダダン、ダダンの妹がルージュ・ボニーとなれば、ルフィの祖母=マムは成立。ルフィは娘ローラを助けており、マムが仲間になる事は確定的。更には血縁関係になるとなれば、敵になる理由が消える。マムは覇王色の覇気を持つ。ルフィもあるわけで、彼女の遺伝だ。
 ちなみに、ルフィのもう1人の祖母というのは、ロジャーの母親なので出なくてもOKだし、マザー・カルメルの子孫辺りが該当しそう。マザーもマムも母という意味で、2人いるとなれば、母ではなく祖母という意味だ。


ビッグマム祖母説まとめ……マムの娘ローラとボニーが髪の色同じでハートの口紅で似ている、ボニーは大食いで髪の色や口紅などマム自身と似ている、ボニーの息子はエース、ルージュの息子が空欄になるがルフィでバッチリ、ルージュの父はガープだからこそ出産に立ち会う、能力が似ているのでボニーとルージュは関係者、マムの夫はたくさんいるのでガープの余地が大きい、エースとルフィをすり替えるチャンスと権限を持てるのは2人の祖父であるガープ、ルフィの祖母はマム


●マムの娘達(種はガープ)
ダダン……山賊……賊になる血とブサイクな所が似た、ハート口紅(マムの娘の証拠)のボニーと側近の男の顔が類似、特別に大食いではないが口のサイズがデカイ
ルージュ……海賊王の女……ルフィの母親、ビッグ・マム=祖母の意味もある、ルージュとは口紅の事、マムの寿命を吸い取る能力の逆を実施して赤子を腹に抱えた、マムの娘なのでガープは養子に出した?
ボニー……海賊……ビッグマム本人や一部の娘達の口紅がハート、髪の色がピンクで共通、極度の大食い

シャーロット・プリンなど、リンリンの娘には美形もいる。父親でだいたい決まり、ガープの娘は美人だらけという、女の容姿に対しては良い遺伝子を持っている。ダダンは劣化したが[笑]


◆2017年度版・真の家系図◆

 ガープ ─── リンリン(マム)
  ___|___________
 |    |               |
ダダン ルージュ ─── ロジャー  ボニー ─── ドラゴン
            |                |
           ルフィ             エース

公式の設定というのは、その時点で読者に信じて欲しいトリックも含まれる。桃の助と錦えもんは父息子から他人(主人と家来の関係)となった。エースとルフィが実の兄弟というのも撤回された。クロコダイルが元女というのを認めている人もいるだろうか。公式設定では男だ。女と信じる人は公式なんて信じていない事になる。性別すら設定を信じないのであれば、年齢も信じるに値しない事になる。公式設定を裏切ったとしても、妥当な理由があり、作者がそれ以上の面白さを実現できれば読者は納得し、トリックは成功なのだ。なお、誕生日が違うというのは、妥当な理由は無理。

当ページの説を疑うのはいいが、ルフィの父をドラゴンだと信じたいとか、ボニーとエースとが双子だと信じたいとか、当ページで強く棄却した説を持ち出して否定されても困る。ちゃんと、ルフィの母親を当ページ以上の証拠で固めた人で初めて意見できると考える。

◆当ページが詳しい理由◆
 他サイトのワンピース解説ページは、あまりに幅広く解説しているので、ルフィの母親の考察に専念できない。ワンピースだけでなく、他の漫画も色々と語っていたり、一般的な都市伝説のような、更に幅広なテーマも場合もある。しかし、当ページはワンピースに関してはルフィの母親だけに絞って考察してきた。その結果、ルフィの家族関係だけ突出して詳しくなり、その基盤ができたので、色々と展開できるようになったのだ。
 きっかけとしては、ネットでルフィの母親というテーマで色々と語られているのを読んだのだが、ジュエリー・ボニーが母親という話以外は全てデタラメだと判断した。ボニーの大食いなどで、ルフィと血縁は確定だと考えた。しかし、ネットでボニーを母親だと考える人は、生きているルージュと同一人物だと考えており、それはおかしいと思った。そこで「ルフィの母親はジュエリー・ボニーだ」というページを作りつつ、証拠を挙げていった。考察を続ける内に、ルージュこそが母親で、ボニーはルージュの姉妹だと判断した。ルージュが母親だとすると、ルフィはロジャーの息子という事になる。今度は妊婦のアン・ボニーをモデルとし、大股開きで経産婦として表現されているジュエリー・ボニーの子供は誰だ? という話になり、エースが見つかった。となれば、人物がすり替わったという解釈になる。実は筆者は色々な漫画を読んでいて、赤ちゃんすり替えという連想がすぐに思い浮かんだ。後は証拠を揃えるだけだったのだ。
 ルフィの母親には諸説あるが、作者が公表していないからといって、どの説も対等というわけではない。クロコダイルとかマキノ、シャッキーなんてのは論外の骨頂で、ボニーやルージュ以外は語る価値も無い。まだ出てないとか、発表されるまで待つというのは逃避行動。当ページのルージュ説を読んでなお、出ていないと考える人は、何を根拠にしているのやら。(ほとんどの人は当ページを知らないか、ちゃんと読んでいないからこそ、迷走を続けている)


ルフィの父はロジャー、母はルージュ!……当ページはこの話が基盤となっている。根拠はリンク先に記した。


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